五積散(ごしゃくさん) | |||||||
適応症 | 急性・慢性胃炎(胃カタル)、腸炎(腸カタル) | リューマチ | 胃弱・胃下垂・胃アトニー | 胃下垂 | 胃痛 | 腹痛 | 挫骨神経痛(しんけいつう) |
婦人科系機能障害 | 脚気(かっけ) | 腰気(こしけ) | 月経痛 | 心臓弁膜症 |
目標 | 貧血気味で冷えやすく、易疲労性で胃腸の弱い体質、熱感や身体痛などを訴えるもの。 |
構成 | 朮(じゅつ):3 | 陳皮(ちんぴ):2 | 茯苓(ぶくりょう):2 | 半夏(はんげ):2 | 当帰(とうき):2 |
厚朴(こうぼく):1 | 芍薬(しゃくやく):1 | 川弓(せんきゅう):1 | 白止(びゃくし):1 | 枳実(きじつ):1 | |
桔梗(ききょう):1 | 乾姜(かんきょう):1 | 桂枝(けいし):1 | 麻黄(まおう):1 | 大棗(だいそう):1 | |
生姜(しょうきょう):1 | 甘草(かんぞう):1 |
備考 | 本方は、構成する生薬の種類が大変多く、それだけに応用範囲も広いといえます。比較的虚弱な体質の人で、寒冷や湿気に対する順応性に乏しいことに起因する症状に用います。気温の低下と高湿度によって起きる腰部、下腹部、下肢(かし)の冷感、疼痛(とうつう)によく用いられますが、痛みはじわじわとくる鈍痛で、入浴、暖房時には軽減し、気持ちよいと訴える人にはよく適用します。 時にのぼせを訴えることがありますが、桃核承気湯(とうがくじょうきとう)などの処方と違って、体力のある便秘傾向の人には用いません。 |