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見出し経穴学考察

太陽病

太陽病

伝統中国医学における太陽病(たいようびょう)は、三陰三陽病の一つで一番はじめに起こる外感性疾病。六経病では太陽経病である。

傷寒論では、「太陽の病たる、浮脈、頭項強痛して悪寒す」といわれ発病の初期で、悪寒あるいは悪風、発熱(微熱)、頭痛、項強、脈浮という症候の時期の病態である。

太陽病の主要な治療法は、発汗(解表剤)である。

·         桂枝湯

桂枝湯

適応症

·         かぜの初期(体力虚弱で汗が出る者)

·         悪寒発熱頭痛、自然発汗

·         太陽病

組成

桂枝(去皮)[1]芍薬大棗生姜甘草

葛根湯から、葛根麻黄を除いた基本方剤である。

副作用

次の副作用がある[2]

·         重大な副作用 - 偽アルドステロン症、ミオパシー

·         その他 - 発疹発赤掻痒

注意事項

高齢者は生理機能が低下し、妊産婦、小児は安全性が未確立であり、注意が必要である[2]

次の薬剤との併用により、偽アルドステロン症ミオパシーが出現しやすくなる[2]

1.  甘草含有製剤

2.  グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤

関連する方剤

·         桂枝加芍薬湯 - 桂枝湯+芍薬[3]

·         小建中湯 - 桂枝加芍薬湯+膠飴

·         桂枝加竜骨牡蛎湯 - 桂枝湯+竜骨牡蛎

·         麻黄湯

 

 

麻黄湯

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a0/Maoutou.JPG/220px-Maoutou.JPG

ツムラ麻黄湯エキス剤(医療用)

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cf/Maoutou2.JPG/220px-Maoutou2.JPG

ツムラ麻黄湯(医療用)を開封し顆粒を示したところ

麻黄湯(まおうとう)とは、漢方方剤の一種。出典は傷寒論

概要

発汗作用を持つ、代表的解表剤の一種。

効能

風邪の初期で、頭痛悪寒発熱腰痛関節痛喘息などの症状の改善に用いられる。

臨床では、初期のインフルエンザ[1]や各種感染症気管支炎・気管支喘息の発作期・アレルギー性鼻炎の発作期・夜尿症などに応用する。

体力のある実証の人向けで、体力の無い虚証の人には用いない。

インフルエンザの治療において抗ウイルス薬タミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果が福岡大学病院鍋島茂樹・総合診療部長らによって発表されている[2]

組成

以下の生薬が処方されており、煎じて服用する。

慎重投与

次の患者には慎重に投与する[3]

  1. 病後の衰弱期、著しく体力が萎えている
  2. 著しく胃腸が虚弱
  3. 食欲不振、悪心嘔吐がある
  4. 発汗傾向が著しい
  5. 狭心症心筋梗塞など循環器系の障害または既往歴がある
  6. 重症高血圧
  7. 高度の障害
  8. 排尿障害
  9. 甲状腺機能亢進症

相互作用

併用注意[編集]

  • 次の薬剤との併用により、不眠発汗過多、頻脈動悸、全身脱力感、精神興奮が出現しやすくなる[3]
  1. 麻黄含有製剤
  2. エフェドリン類含有製剤
  3. モノアミン酸化酵素MAO)阻害剤
  4. 甲状腺製剤
  5. カテコールアミン製剤
  6. キサンチン系製剤
  1. 甘草含有製剤
  2. グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤

副作用

次の副作用がある[3]

重大な副作用[編集]

偽アルドステロン症、ミオパシー

その他

発疹発赤掻痒、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮、肝機能異常、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、排尿障害

注意事項

高齢者は生理機能の低下、妊産婦、小児は安全性未確立のため注意[3]

·         大青龍湯