キンモクセイ           (モクセイ科モクセイ属:常緑高木:草丈 〜6メートル:花期 〜10月)

薬効
歯痛 うがい薬
分布生育場所

科名:モクセイ科/属名:モクセイ属
和名:金木犀/学名:O.fragrans var.aurantiacus
中国原産、ゲンモクセイの変種、日本各地で庭木、公園などで栽培

モクセイ科モクセイ属ギンモクセイ(銀木犀)
モクセイ科レンギョウ属レンギョウ(連翹)
モクセイ科ソケイ属オウバイ(黄梅)
モクセイ科トネリコ属トネリコ(梣)

見分け方・特徴

中国原産の高さ4〜6メートルになる雌雄異株の常緑高木、日本には雄株だけ渡来
樹皮は、淡灰褐色、枝は多く分枝する
葉は、対生、広披針形〜長楕円形、長さ6〜12センチ、先端は尖り、葉縁は全縁〜細かい鋸歯が先端につく
花は、9〜10月ころ葉の脇に橙黄色の小花を多数束生して、強い芳香がする
花冠は、直径約5ミリ、雄しべ2本、4裂する
採集と調整
秋に花を採取して、陰干しにして乾燥させる
薬効・用い方
有効成分:芳香成分オスマン、パラハイドロオキシフェニール・アルコール、パルミチン酸、オレアノール酸など

歯痛には、花を乾燥したものを3〜5グラムに熱湯を入れて服用するか、うがい薬に用いる
その他
名の由来は、新刊多識論(1631)に、木犀の漢名を、もくせいと読んだという記述があり、これから、モクセイの名になったが、これは、花の白い、ギンモクセイのことだという

その後、本草図譜(1816)には、キンモクセイの記述があり、「黄色の小花・・・実は必ず結ばず」という説明がある