アカメガシワ (トウダイグサ科アカメガシワ属:落葉性高木:樹高 〜10メートル:花期 6月頃)
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薬効 |
胃潰瘍
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十二指腸潰瘍 |
胃酸過多
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胆石、胆のう疾患 |
はれもの・できもの |
胃がん
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分布生育場所 |
科名:トウダイグサ科/属名:アカメガシワ属 和名:赤芽槲/学名:Mallotus japonicus 本州、四国、九州の日当たりのよい山野。
朝鮮半島、中国大陸にも分布します。
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見分け方・特徴
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生長が早く、高さ10メートルにも達する落葉高木です。 春先の新芽と稚葉は、毛が密生しており鮮やかな紅色ですが、成葉になるにつれて、緑色となります。 葉は互生し赤色を帯び、長い柄があります。桐の葉に似たひし状の卵形で、長さ20センチ位になり、三浅裂して3本の葉脈がはっきりと認められます。 雌雄異株で若枝の先に円錐花序をつけ、花弁のない黄緑色の小さな花を密生します。
果実は刺状の突起があり、秋に裂開して紫黒色の光沢のある種子を出します。 |
採集と調整 |
夏に葉または樹皮を採取して、日干しにします。樹皮は6月〜7月に採取しやすく日干しにして乾燥します。
冬季の採取は、アレルギー症状を起こすことがありますので注意が必要です。 |
薬効・用い方 |
民間薬として多く用いられていたもので、中国の野梧桐(やごとう)と同一物です。 消炎鎮痛薬として、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、胆石症、はれものなどに用いられます。民間では樹皮よりも赤い新葉と新芽、赤い葉柄の干したものを煎服したほうが胃がんや胃潰瘍に効き目があるとされています。 動物実験でも胆汁分泌促進、かいようの予防に効果が認められました。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍等、消化器系には、1日量10〜12グラムに水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、3回に分けて食後に服用します。
はれもの、特に痔には、乾燥した葉の煎液を服用すると同時に、乾燥した葉3〜5グラムに水0.2リットルを、加えて煎じて、約半量に煮詰めたもので患部を洗います。外用と内用とを併用すると、より効果があるとされます。
アカメガシワの葉100グラムにアケビの葉または、つる20グラム、スイカズラの葉20グラムを煎服すると、はれものや「よう」にはとくに効果があるとされます。
アカメガシワの葉、茎、樹皮を浴剤として使用すれば、あせもや皮膚病、リューマチ、神経痛に効果があるとされます。
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その他 |
春先の新葉は赤く美しいのですが、成葉になると赤みはとれてきます。
名前の由来は、見た目には、柏の葉に似ていませんが、その昔この葉に食物をのせて神前に供えたり、だんごを包んで蒸したりしたところから、その利用法が柏の葉に似ているということで、赤芽柏(アカメガシワ)の名がつきました。
別名ゴサイバ、サイモリバ、アカベアメコサイバ、ショウグンボク等で呼ばれれることがあります。
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