胃・十二指腸かいよう
胃かいようと十二指腸かいようは、そのかいようの発生する場所によって区分されますが、その症状などにおいて共通するところが多く、両方が同時に存在することもあります。

かいようのおもな症状としては、みぞおちを中心とした胃部の痛み、吐血、胃酸過多で、一般に、胃かいようでは食後に、また十二指腸かいようでは空腹時に痛むことが多いとされています。また、痛みのほかに胃部圧迫感や胸やけ、げっぷなどの症状もありますが、かいようがあっても、まったく自覚症状のないこともあります。

かいようができる原因については確かではありませんが、心配や不安など精神的ストレスの蓄積も原因とされており、神経をこまかく使う職業や管理職にある人はとくに多く見受けられます。したがって、精神的な安静が非常に大切となります。なるべく精神を極度に緊張させないように努めることが必要です。
薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
アマチャズル
茎葉(8〜9月)
サポニン(配糖体)
ストレス・胃潰瘍・動脈硬化・リウマチ・神経痛・強壮
@8月から9月の晴天の日を選んで、茎葉を下葉1枚から2枚程度を残して刈り取ります。A水洗いして、泥やゴミを除き少しずつ束ねて、つるして水をきります。B2〜3センチ位に刻んで、天日でよく乾燥させます。C乾燥した葉2〜5グラムに水約1リットルを入れて番茶のように煮出して飲用。
カキ 葉(6月) へた(ウルソール酸)・葉(ケンフェロール-3-ク゛ルコサイト) 血圧降下 @新葉を陰干して乾燥A乾燥葉を細かく裁断B乾燥葉を1日20g、煎じて飲む。または、お茶として飲用。番茶・イカリソウとブレンドして煮出して飲用すると効果的。煮出す場合は沸騰させないこと。
ネズミモチ
果実(晩秋〜冬)

強心・利尿・緩下・強壮・強精・若白髪・月経困難
晩秋〜冬にかけて黒く熟した果実を採取して、水洗いして天日でよく乾燥します。果実50グラムと同量の砂糖とホワイトリカー1リットルで6ヶ月漬けこみます。その後こして1日3回20ミリリットルずつ飲用。
ハトムギ
種子(9〜10月)
コイクセライド・アミノ酸・タンパク質・脂質・ビタミンB群・カルシウム・鉄
いぼとり・しみ、そばかす・関節炎・胃腸
@4月上旬〜下旬に、30センチ間隔で3粒ずつ種子をまき、2センチ位の厚さに土をかぶせます。1〜2週間で発芽。肥料をまくA9〜10月ころ刈り取って、果実をとり、天日で乾燥。B殻を砕いて弱火で炒りますC沸騰したら2〜3分煮出すDまたは、お茶のようにお湯を注いで2〜3分してから飲用。
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