アイゼンメンゲル症候群
アイゼンメンゲルショウコウグン
【英】Eisenmenger syndrome
【独】Eisenmenger‐Syndrom
心房,心室,大血管レベルで著明な左→右短絡が存在する場合には,肺血流量が増加し,肺高血圧症*を呈するが,長期間この状態が持続すると肺小動脈に閉塞性病変が生じる.その結果,肺血管抵抗が増大し,右→左短絡が生じて,チアノーゼを呈するに至る.この状態をアイゼンメンゲル症候群という.右→左短絡が優位の場合には,短絡閉鎖手術の禁忌であり,欧米では心肺同時移植*の適応と考えられている(Victor Eisenmengerはドイツの医師,1864‐1932).
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