カラスノエンドウ
(マメ科ソラマメ属:1〜越年草:草丈 〜100センチ:花期 〜7月)
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薬効 |
胃炎 |
山菜 |
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分布生育場所 |
科名:マメ科/属名:ソラマメ属
和名:烏の豌豆/別名:ヤハズノエンドウ/学名:Vicia angustifolia
本州、四国、九州、沖縄の野原、土手、空き地など日当たりの良い場所
朝鮮半島、台湾、アジア、ヨーロッパに分布
マメ科ソラマメ属クサフジ(草藤)
マメ科ソラマメ属ナンテンハギ(南天萩)
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見分け方・特徴
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茎は、四角形、根元から分枝して、左右に這い、巻きひげを伸ばして他のものに絡みつき高さが50〜100センチになる
葉は、互生、長さ4〜6センチの羽状複葉、3〜7対の小葉があり、小葉は狭倒卵形、長さ0.5〜1.5センチ
花は、4〜7月、葉腋に1〜3個の紅紫色の約1.5センチの蝶形花をつける
花後、長さ4〜5センチの平らな豆果になり中には5〜10個の黒い種子があり、黒茶色に熟してはじけ飛ぶ
近縁種の、小型のスズメノエンドウは、豆果の種が2〜3個ある。ハマエンドウは、豆果が痩せている。
カラスノエンドウとスズメノエンドウの自然交雑種のカスマグサは、小葉が楕円形で豆果の種子が3〜6個で区別する |
採集と調整 |
カラスノエンドウは、4〜7月の花や豆果のつく時期に全草を採取して、水洗いして日干しにして乾燥する |
薬効・用い方 |
有効成分は、葉にはフラボノイドのクエルチトリン、アピインなどを含む
胃炎には、血行を良くする作用がある。胃のもたれなどには、乾燥した全草1日量約5グラムを約0.2リットルで煎じて服用する
新芽、若葉を摘み、熱した油でさっと素揚げにして、塩をふって食べる。また、バター炒めも香ばしい。
若芽、青い幼果は、軽く塩を入れた熱湯で茹でてさらして、和え物、汁の実などにして食べる |
その他 |
名の由来は、昔の大きさのたとえは、小さいと「スズメ」、それより大きいと「カラス」にたとえたという。
それから、烏(からす)の豌豆(えんどう)の名になったという
また、豆果が黒茶色に熟す様子を、「カラス」にたとえたという説もある
中国にも、カラスノエンドウの自生があり、中国名では「救荒野豌豆」と呼び食用にするという |