イトヒメハギ (ヒメハギ科ヒメハギ属:多年草:草丈 〜40センチ:花期
〜8月)
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薬効 |
滋養強壮 |
疲労回復 |
鎮咳 |
利尿 |
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分布生育場所 |
科名:ヒメハギ科/属名:ヒメハギ属
和名:糸姫萩/生薬名:遠志(おんじ)/学名:Polygala tenuifolia
中国原産の多年草、日本では生薬として栽培
日本では、イトヒメハギの近縁種のヒメハギを民間で用いるという
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見分け方・特徴
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イトヒメハギは日本には自生は無い、茎は、根生葉で束生して高さ20〜40センチ
葉は、線形で互生、質は薄く、先端は鋭く尖る
花は、茎の6〜8月ころに、茎の上部にまばらに、青紫色の小花をつける |
採集と調整 |
秋に、地上部が枯れるころ、根を掘り取り、水洗いして天日で乾燥したものを生薬(しょうやく)で、遠志(おんじ)と呼ぶ
日本の山地に自生する、ヒメハギの根も遠志(おんじ)に同様に用いる |
薬効・用い方 |
有効成分は、揮発油、トリテルペノイドサポニン、ガウルテリンなど
一般には、遠志(おんじ)は、漢方薬として漢方処方される
民間では、滋養強壮、病後、疲労回復、咳止め、利尿などに、遠志(おんじ)1日量3〜5グラムを0.6リットルの水で半量まで煎じて、上のかすを除いて食間に3回に分けて服用する
ヨーロッパでは、古くは、ヨウシュヒメハギがあり、民間で催乳や咳止め、発汗、利尿に、根や開花時の全草を用いたという |
その他 |
名の由来は、花がマメ科のヤマハギに似ていて、全体が小形から、姫萩(ひめはぎ)の名になった、また、ヒメハギに似て、葉が糸のように、細いことから、イトヒメハギの名になったという
また、漢名の遠志(おんじ)は、「本草綱目(ほんぞうこうもく・明/中国・1578)」には、イトヒメハギを「この草を服すれば、能(よ)く智を増し、志を強くする。それで遠志と名づけた」という記述がある
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