コンフリー(ヒレハリソウ)   
                                  (ムラサキ科シムフィツム属:多年草:草丈〜90センチ:花期 〜8月)

薬効
滋養強壮 胃・十二指腸かいよう 下痢 低血圧 貧血 糖尿病
分布生育場所

科名:ムラサキ科/属名:シムフィツム属
和名:ヒレハリソウ/生薬名:コンソリダ根/シンフィツム根/学名:Symphytum officinale L.
ヨーロッパ、小アジア、シベリア西部に分布する多年草
牧草として日本各地に野生化

見分け方・特徴

根茎は、分岐して、草丈1メートルくらいになります。
葉は、下部は長い柄があり、大きく卵状披針形で表面には粗い毛が密に生えています。
葉の、上部は無柄で基部は、翼のように茎につながります。
花は、夏の初めに、茎の先端に枝分かれして、その先に淡紅色の釣鐘状の小花を垂れてつけます


採集と調整
9〜10月ころ、根茎(こんけい)を採取して、水洗いし、刻んで、天日で乾燥させます。
これを生薬(しょうやく)で、コンソリダ根か、シンフィツム根といいます。

また、生の葉は必要な時適時採取します。

含有成分は、アルカロイドのコソリジン、シンフィトシノグロシン、粘液質、タンニン


薬効・用い方
貧血、強壮、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、低血圧、高血圧、糖尿病や下痢には、1日量10〜15グラムを、適量の水で煎じて服用します。
うるしなどにかぶれた場合、あせも、湿疹には、煎液がさめてから、患部に湿布します。
また、のどの腫れや痛みには、うがいをします。

その他
明治時代に、牧草として日本に入ってから薬用、食用として、一時は広く栽培されました

名前の由来は、花が白っぽい淡紅色から、玻璃草(はりそう)として、上の葉が翼のように茎につく様子から、ヒレとして、ヒレハリソウと呼ばれています。
また、英名から、コンフリーと呼ばれています。

ヨーロッパでは、古くから、根茎を下痢止めの薬用として用いていて、そのまま成分から、コンソリダ根、属名から、シンフィツム根、学名にもオフィチナーレ(薬用の)という生薬名で呼ばれています

※2019/05/24追記
シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについては、リンク先をご確認下さい。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/tp0614-2.html