麦門冬湯(ばくもんどうとう) | ||||||||
適応症 | 気管支炎(気管支カタル) | 百日ぜき | ぜんそく(気管支ぜんそく) | 小児ぜんそく | 咽喉(いんこう)炎 | 肺炎 | 肺結核 | 糖尿病 |
目 標 | こみ上げてくるような強い咳(せき)をして、顔が赤くなるようなもの。通常喀痰(かくたん)は少量でねばり、かつ喀出困難。または、のぼせてのどが渇き、咽喉に異物感があるもの。 |
構 成 | 麦門冬(ばくもんどう):7 | 半夏(はんげ):3 | 粳米(こうべい):3 | 大棗(たいそう):2 | 人参(にんじん):1 |
甘草(かんぞう):1 |
備 考 | 本方は、せきに用いる処方ですが、ねばりのある痰(たん)が喉にからんで息苦しく、激しく咳き込んで顔が赤くなり、少量のねばりのある痰を喀出する人に適応します。百日ぜきなどで激しい咳、咽痛を伴うものには、桔梗石膏(ききょうせっこう)を加味すると効果的です。
本方は、痰が切れにくい場合に使用しますが、誤って痰が多くて切れやすいものに用いると、かえって喀痰の量が増えて、悪化することがあるので注意が必要です。 |