ガンビールノキ
ガンビールノキ |
ガンビールノキ(学名:Uncaria gambir)は、アカネ科カギカズラ属の植物。この植物の葉及び若枝の乾燥水製エキスは、阿仙薬(あせんやく)という生薬の1種として用いられる(日本薬局方による)。別名はガンビール、ガンビール阿仙薬。阿仙薬は褐色でタンニン類を多く含み、整腸薬、収斂性止瀉薬、口腔清涼剤として用いる。身近な例では、正露丸、仁丹などに配合されている。 また、別種であるマメ科アカシア属のペグノキ
Acacia catechu を阿仙薬とすることがあるが、こちらはペグ阿仙薬ともいう。ペグ阿仙薬は、現在、輸入されていない。なおペグノキはカテキュー、ミモザなどの別名も持つが、ミモザはマメ科でアカシア属など数種の通称であり、必ずしもペグノキのことを指すとは限らない。
元の飲膳大医、忽思慧が編撰した「飲膳正要」(1330年)に「孩兒茶」の原名で収載されており、日本では江戸時代の松岡玄達の「用薬須知」(1726年)には「百薬煎、和名 阿仙薬和製を用う。泉州堺にてこれを製す....」とあり、阿仙薬は和名である。 |
Uncaria gambir ガンビールノキ |
ガンビールノキ U. gambir |