打撲傷(うちみ)
打撲傷は、通称うちみと呼ばれ、日常生活でよく見られる野球のバットでむこうずねを打ったり、電車のドアに挟まれたりしたときの局所的にはれる程度の軽いものから、高所から転落して全身を打ったりする重症のものまで、広範囲にわたります。

外傷はなく、その部位が熱をもって腫れて痛み、ときに紫色の皮下出血をみる場合もあります。とくに重症の場合は、皮下組織ばかりではなく、皮下筋膜や筋肉まで損傷を受けることもあり、四肢以外の打撲では、内臓にまで損傷の及ぶこともありますので治療には十分な注意が必要になります。

軽い打撲の場合には、氷や水で患部を冷やしたり、冷湿布をしておくだけで治ることが多いのですが、劇痛を伴う場合や重症と思われる場合には、精密検査を受ける必要があります。


「打撲傷(うちみ)」 (民間薬)
アマドコロ オトギリソウ キハダ キョウチクトウ クスノキ コウホネ スミレ タケニグサ ツワブキ
テンダイウヤク ナス ニワトコ ビワ フキ ベニバナ ヤマモモ ヤブガラシ  
薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
オトギリソウ
全草(8〜10月)
セレニウム・タンニン
止血・肝炎・抗癌
@夏の土用後、花房が結実しない前に根元から全草を採取A日干しにして乾燥して細かく刻むB1回量2〜4グラムを水0.3リットルで半量まで煎じて飲用する。Cまたは、お茶のようにお湯を注いで飲用。
ビワ

精油・サポニン・ビタミンB1・ブドウ糖・クエン酸・タンニン
ガン治療・肝臓病・風邪・アトピー・皮膚病
@必要なときに数枚採取して葉の裏の毛をたわしで取るAそのまま、適当な大きさに切るB葉3枚に、0.5リットル程度の水で半量に煎じて飲用C乾燥葉は5グラムに水1リットルで10分程度細火で煎じて飲用。
「打撲傷(うちみ)」 (漢方薬)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 紫雲膏(しうんこう) 梔子柏皮湯(ししはくひとう) 折衝飲(せっしょういん)
桃核承気湯(とうがくじょうきとう)