シロバナエンレイソウ (ユリ科エンレイソウ属:多年草:草丈 〜40センチ:花期 〜6月)
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薬効 |
有毒 |
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分布生育場所 |
科名:ユリ科/属名:エンレイソウ属
和名:白色延齢草/別名:ミヤマエンレイソウ/学名:Trillium tschonoskii
北海道、本州、四国の比較的深山の林内
サハリン、朝鮮半島、中国に分布
ユリ科エンレイソウ属エンレイソウ(延齢草)
ユリ科エンレイソウ属オオバナノエンレイソウ(大花の延齢草)
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見分け方・特徴
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根茎は太く短く多くの根が出る多年草
茎は高さ20〜40センチ、上部に広卵形の長さ7〜15センチ、幅5〜15センチの葉を3枚輪生につける
花は4〜6月頃、茎の先端から約3センチの花柄を出して横向きに白色花を1個つける
花の外被片3枚は披針形で緑色、内被片3枚は広披針形で白色、長さ1.5〜3センチ、雌しべ1本、雄しべの花糸は扁平、先端が3つに分かれる
果実は液果、球形で黒褐色に熟し甘い |
採集と調整 |
初夏頃に、球形で黒褐色に熟した果実は甘く食べられるが有毒として知られる
まだ、葉の開かない状態の若芽を採取 |
薬効・用い方 |
根茎にエクディステロン、サポニンの1種などを含むが、一般的には有毒植物として知られる
葉の開かない若芽は、熱湯で塩茹でして冷水で数時間さらして食べると、茎の歯ごたえと、渋みと苦味を楽しめるという、強い中毒は無いというが食べないこと |
その他 |
名の由来は、古くは食あたりの薬草として用いたことから、エンレイソウ(延齢草)
の名があり、深山に生える白花から、シロバナエンレイソウ(白花延齢草)やミヤマエンレイソウ(深山延齢草)の名がある
他には、アイヌ語では、エンレイソウを「エマウリ」と呼び食用などにしたことから転嫁して、エンレイソウの名になったという説がある
「和漢三才図会/1713」には、恵連草(えれんそう)、恵礼牟草(えれいそう)の名があり、「其の根は半夏の如し。陰干しにし、食傷薬なす」という記述がある
なお、食傷とは食あたりのこと、半夏とはカラスビシャクのこと |