ハマエンドウ
(マメ科レンリソウ属:多年草:草丈〜20センチ:花期 〜8月)
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薬効 |
疥癬 |
切り傷 |
リューマチ |
食用 |
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分布生育場所 |
科名:マメ科/属名:レンリソウ属
和名:浜豌豆/学名:Lathyrus japonicus
北海道〜九州まで日本全土の海岸の砂地、岩場
アジア、ヨーロッパ、アメリカに広く分布ます)
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見分け方・特徴
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日本全土の日当たりの良い砂地、岩場などに自生する多年草
地下茎を左右に伸ばし、蔓は横に伸びて繁茂して、葉は、小葉3〜6対の羽状複葉
春から夏まで、葉脈から花柄を伸ばして、蝶形の花を付ける
花の色は、赤紫色〜青紫色に変化する
花後、豆果をつけ、数個の褐色球形の種子が入る
近縁種の、カラスノエンドウは、豆果に5〜10個の種子がある。小型のスズメノエンドウは、豆果の種が2〜3個ある。ハマエンドウは、豆果が痩せている。
カラスノエンドウとスズメノエンドウの自然交雑種のカスマグサは、小葉が楕円形で豆果の種子が3〜6個で区別する |
採集と調整 |
開花期に地上部の全草を採取して、陰干して乾燥させる
生の葉を採取して用いる |
薬効・用い方 |
有効成分:チス・5・ハイドロオキシ・L・ピペコリック酸ほか、酸が多く服用はしないこと
かゆみの伴う疥癬には、乾燥した全草10〜20グラム、水0.4リットルを半量まで煎じて、患部を洗う
リューマチには、乾燥した種子5〜10グラムを水0.5リットルで半量まで煎じて服用するという
食用には、若芽、若葉、花、幼果、種子を食べる。
3〜6月頃には、若芽、若葉を摘み取り、茹でてさらしてから、和え物、おひらし、油いためなどにして食べる。
花は、茹でて酢の物、汁の実、おひたしに、幼果は、茹でてさらして、汁の実、和え物、油いために、種子は、佃煮、煮物などにして食べる
生の葉は、良く洗い、すり潰した汁で、切り傷を洗う |
その他 |
名の由来は、エンドウマメの花や果実が似ていて、浜辺に自生するから、ハマエンドウの名になった
ハマエンドウの果実(豆果)は、痩せていて食用には向かない |