ミソハギ (ミソハギ科ミソハギ属:多年草:草丈
〜100センチ:花期 〜9月)
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薬効 |
下痢 |
膀胱炎 |
むくみ(浮腫・水腫) |
小便不利 |
湿疹(くさ) |
あせも |
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分布生育場所 |
科名:ミソハギ科/属名:ミソハギ属
和名:禊萩/生薬名:千屈菜(せんくつさい)/学名:Lythrum anceps
本州、四国、九州の日当たりの良い野山の水辺、湿地に自生。
観賞用に植栽もされています。
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見分け方・特徴
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日本各地の湿地に自生する多年草です。
茎は、四角で、直立して80センチくらいになり、上部では枝を出します。
葉は、対生して披針形(ひしんけい)で細く、基部と先短が尖っています。
花は、葉の脈に3〜5個穂状に、5弁花をつけます。
ミソハギに似た植物で、エゾミソハギがありますが、茎や葉に細毛があり、葉の基部が広がって茎を抱くので区別がつきます。エゾミソハギも日本各地に自生しています。 |
採集と調整 |
開花期に全草の地上部を採取して、天日で乾燥させます。
これを生薬(しょうやく)で、千屈菜(せんくつさい)といいます。 |
薬効・用い方 |
下痢止め、急性腸炎、膀胱炎、むくみなどには、千屈菜(せんくつさい)を1日量約20グラム、水0.5リットルで半量まで煎じて、かすを除いて1日3回に分けて服用します。
この煎じ液を、冷やして、ガーゼなどに浸して冷湿布すると、あせも、靴擦れ、股ずれ、草かぶれなどの湿疹、かぶれや切り傷などの止血に効果があります。
細菌性赤痢などには、千屈菜(せんくつさい)に酸化鉄やタンニンを加えて用いると、強い止血作用や収斂(しゅうれん)作用があるとされます。
夏場などの、のどの渇き止めなどには、千屈菜(せんくつさい)1日量5〜10グラムを適量の水で煎じて服用します。夏は冷やして、冬は暖めて、茶剤として用います。
食用としては、若苗を摘み取り、熱湯で茹でてから水にさらしてアク抜きをしてから調理します。
あえもの、炒め物、佃煮などにして食べます。
ミソハギの、花はそのまま生か、軽く熱湯を通してサラダなどにして食べます。 |
その他 |
ミソハギは、お盆の花として、全国で広く用いられていて、ボンバナ、ボングサ、ミズバナなどと呼ばれています。
ミソハギという和名の名前の由来は、溝萩(みぞはぎ)からという説と、禊萩(みそぎはぎ)という説とがあります。
近畿地方の一部では、ミソハギをミソギと呼んでいます。祭事には、この花を飾り、汚れを払うための禊(みそぎ)に用いたという記録が残っています。
また、各地に伝えられる風習では、盆飾りなどの供物に、この花の花穂(かすい)で水を注ぐといいます。
このことからも、祭事や盆飾りなどの供物を清める、禊萩(みそぎはぎ)という意味から名づけられたと考えられます。 |