科名:ラン科/属名:エビネ属
和名:海老根/蝦根/学名:Calanthe discolor
2008/05/18 新潟県上川村
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北海道、本州、四国、九州の山地の林内や常緑樹林内に群生する
ラン科エビネ属キエビネ(黄海老根)
ラン科エビネ属サルメンエビネ(猿面海老根)
ラン科エビネ属ナツエビネ(夏海老根)
日本全に分布する多年草だが近年無断採取されて自生は少ない
地下茎は、シランのように1年ごとに海老(えび)の背のように節(ふし)がついてつながる
葉は前年の葉が倒れて新しい葉が毎年2〜3枚直立する
葉は披針状長楕円形、長さ15〜25センチ、幅5〜8センチ、花茎を抱く、花が終わると横になり冬でも残る
花は4〜5月葉の間から30〜40センチの花茎を伸ばして、8〜15個の径2〜3センチの花をつける
花は5枚の花びらと1枚の唇弁(しんべん)で平開して、5枚の花びらは紫褐色で上部の3枚はがく片、がく片の間に見える細い花びらが側片と呼ぶ
中央には白色〜淡紫色の唇弁(しんべん)があり、深裂して左右の側裂片と中央の中裂片がある
名の由来は、地下に毎年できる球根(偽球茎と呼ぶ)が連なっている様子を海老の背に見立てた
江戸時代後期の「草本図説(そうほんずせつ)」、「大和本草(やまとほんぞう)」などには、海老根、蝦根の名での記述がある
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