ノコンギク                (キク科シオン属:多年草:草丈 〜100センチ:花期 〜11月)

薬効
山菜
分布生育場所

科名:キク科/属名:シオン属
和名:野紺菊/学名:Aster ageratoides var.ovatus
本州、四国、九州の野原、土手、山地など普通に自生

キク科シオン属シラヤマギク(白山菊)
キク科シオン属のシオンノコンギクタマバシロヨメナゴマナ

見分け方・特徴

日本全土の秋〜初冬までの野原などに普通に見られる多年草
地下茎が伸びて繁茂する、茎は直立40〜100センチ、上部で枝分かれする
葉は、互生、長楕円形、先端はやや尖り、葉には洗い鋸歯が数個あり、両面には粗い毛があり、ざらざらする
花は、8〜11月ころまで咲き、茎頂に数個の周辺に淡紫色〜紫色の舌状花、中央に黄色の筒(管)状花をつける
花後には、長い冠毛が綿棒状になる
似た生態のユウガギクとの違いは、ユウガギクは葉が3〜4対に浅裂、ノコンギクは葉縁に粗いの鋸歯がある


採集と調整
春〜初夏に、若芽、若葉を採取して、山菜として食べる

薄く衣をつけて、そのまま天ぷらに、塩を入れた熱湯で、かるく茹でて水にひたし、和え物、汁の実、油いためなどに、さかやかな香りがあり、美味しく食べることができる


薬効・用い方


その他
名の由来は、秋の本州など日本のいたる野山で普通に見られるから、「野」、花の色が淡紺色から「紺」、花の形が「菊」形から、ノコンギクになったという

また、菊(きく)の名の由来は、「本草綱目(ほんぞうこうもく・季時珍/金稜(南京)明/中国・1578/1596)」には、「菊は鞠(きく)と書き、鞠(きく)と同じ。鞠(きく)は窮(きゅう)の意。九月に咲く。九は陽の数の最後。究極の華だから菊」という記述がある

紺色は、青と紫で構成されることから、紺のつく諺(ことわざ)もある、紺は古くから使われていた