LI5.陽谿(ようけい)

取穴部位:手関節背面橈側にあり、母指伸展してできる短母指伸筋腱の間の陥凹部

要穴:経火穴

筋肉:長母指伸筋腱、短母指伸筋

運動神経:橈骨神経

知覚神経:橈骨神経浅枝

血管:橈骨動脈

腕(手根)間接リウマチ・拇指痛・腱鞘炎に効く。中風で橈骨神経の麻痺しているものにも効く。「手の陽明の脉の行く所也。経と為す」(甲乙)とあつて、大腸経の経穴である。一名を中魁と云う。陽谿の名は解剖学的形態から来ている。即ち陽明経の小谿である。 

(引用元:『鍼灸治療基礎学』澤田健先生校訂・代田文誌著/医道の日本社)
陽谿穴(ようけいけつ)は、手の陽明大腸経に所属する5番目の経穴である。武術・武道では外尺沢穴という。同経の榮火穴である。

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陽は日の当たる手背、谿は山間の浅い小川で、手首の橈骨小窩の浅いくぼみにみえることから名づけられた。
頭痛を抑えるツボと考えられ、難聴耳鳴に効く。腕関節痛リラックス、下歯痛、咽頭痛、手関節痛、ド・ケルバン病にも使われる。

 手の平にあり日差しが当たる部分にあるので「陽」、「谿」は山間の谷川の意味を持ち、手の甲の浅いくぼみを意味しています。