ラジオイムノアッセイ 

【英】radioimmunoassayRIA

同義語:放射〔標識〕免疫測定法

 

放射性同位元素(RI)を利用した微量測定法であるラジオアッセイ*の一種で,種々の生体内物質のインビトロ測定に応用されている.測定対象物質(非標識抗原)を含む試料にRIで標識した一定量の標識抗原と,その抗体を加えると,試料中の非標識抗原と加えた標識抗原とが競合して抗体と結合する.したがって,抗体と結合していない遊離標識抗原の量をF,抗体結合標識抗原の量をBとすると,試料中の測定対象物質の量が多いほどBが減少,Fが増加し,B/Fが減少する.既知量の測定対象物質でB/Fの標準曲線を作製しておけば,B/Fの測定により,試料中の物質量を知ることができる.BFの分離には種々の方法が開発されている.この測定法の前提条件は, 1)測定対象物質が純粋な形で得られること, 2)それを抗原として特異的な抗体を作製できること, 3)抗原性に変化をきたさずにその抗原をRIで標識できること,である.本法は大部分のポリペプチドホルモン,ステロイドホルモン,酵素,ウイルス,血清タンパク成分,ビタミン,種々の薬物の測定に応用されている.→インビトロ・ラジオアッセイ