副神経
フクシンケイ
【英】accessory nerve
【独】Beinerv
【仏】nerf spinal
【ラ】nervus accessorius
第XI脳神経the eleventh cranial nerveである.純運動性神経で起始核は延髄から頚髄の上半に及ぶ副神経核である.したがってその神経根を延髄根と脊髄根とに分ける.延髄根は迷走神経根の下でオリーブ後方にある後外側溝から起こり,脊髄根は第3~6頚髄の前,後両根の間から出る.脊髄根は脊柱管内を上昇して大孔を通り頭蓋腔内に入り,そこで延髄根と合して副神経幹を形成し,舌咽,迷走神経とともに頚静脈孔の前半部を通り頭蓋外に出て内枝,外枝の2枝に分かれる.内枝は迷走神経に合し,外枝は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する.