明るさ曲線
アカルサキョクセン
【英】luminosity curve
=明度曲線
明度曲線 メイドキョクセン 【英】luminosity curve 【独】Helligkeitskurve 【仏】courbe du luminosite´ 同義語:明るさ曲線
光の明るさについての眼の感度と刺激光の波長との関係を表す曲線.眼の感度は,明暗順応,網膜部位,刺激時間,照射面積なども関係するので,これらを一定にして明度曲線を求める.各スペクトル光(単色光)について閾エネルギー(刺激が等しい輝度をもつと感じられる光束の値)を測定し,その逆数(エネルギーの逆数)を縦軸に,波長を横軸にとって表す.暗順応眼では500nm付近にピークがあり,400および700nmに向かって下降する.暗順応時の明度曲線はロドプシン*の吸収曲線と一致する.暗順応から明順応に変わるにつれて眼の最大感度が約60nmだけ長波長側にずれる(プルキンエ移動Purkinje shift).なお縦軸(主観的な明るさ)の最大値を1にとったとき,この曲線の値は相対明度係数relative luminosity factorあるいは比視感度relative visibilityを表す.個体差を考慮して,多数人の平均をとったものを基準相対明度あるいは基準比視感度という.→明度分布 →図 明度分布 メイドブンプ 【英】luminosity distribution 【独】Helligkeitsverteilung 【仏】distribution de luminosite´
視覚刺激として感じる色の波長は380~780nmであるが,刺激光の波長によって主観的に感じる明るさが変わる.これを量的にあらわしたものが明度分布である.このためには単色光(単一スペクトル光)を刺激光とし,刺激光が等輝度をもつように感じるため必要なエネルギー(閾エネルギー)を各スペクトルについて測る.明度と波長との関係をグラフに表したものが明度曲線*である. |