アイバンク

アイバンク

【英】eye bank

【独】Augenbank

【仏】banque des yeux

【ラ】mesarium oculorum

同義語:眼球銀行,角膜銀行

 

1958(昭33)年に角膜移植に関する法律が制定され角膜移植のために死体より眼球を摘出することができるようになった.以後,眼球提供者の登録,眼球の斡旋,輸送,社会に対する啓蒙運動などを目的として,1963年にアイバンクが設立され現在では全国に50のアイバンクが設立され活動している.全国のアイバンクを統合する連合体として1965年に日本眼球銀行協会が発足した.1996年には眼球提供者の登録数は全国で約95万人に達している.献眼者数は約2万人,献眼は約4万眼になっている.これらの角膜は角膜が混濁したために失明した多くの人々の視力回復に役立っている.アイバンクの運営は多くの人々の善意によって支えられ,金銭の授受は一切ない.しかしその経済的基盤は必ずしも安定したものではなく今後はアイバンク運営のための経済の確立,全国のアイバンク相互の緊密な連絡網の確立が望まれている.→角膜移植術