承泣 (しょうきゅう)
穴名解釈:承─承受;泣─涙; 穴在目の下,如承受涙之部位。
取穴部位:瞳孔の直下,眼窩下縁の中央(眼窩下縁与眼球之間);
功効:疎風活絡,開竅明目;
主治:眼疾患等;
穴意:足陽明胃経と陽蹺脈と任脈の交会穴。
四白 (しはく)
穴名解釈:四─四方,白:光明;穴在眼下,能治眼病,改善視覚以明見四方。
取穴部位:瞳孔の下1寸,眼窩下孔部(上顎骨の眶下孔凹陷処);
功効:疎風活絡,舒筋鎮痛;
主治:面神経麻痺,三叉神経痛,上歯痛等;
配伍:配下関,地倉,頬車,顴髎,合谷治面神経麻痺或三叉神経痛。
巨髎(こりょう)
取穴部位:瞳孔直下方,横平鼻翼下縁処,鼻唇溝外側;手陽明+足陽明+陽蹻脈。
地倉 (ちそう)
穴名解釈:地─土地;倉:糧倉; 土生五穀,穀从口入,如進糧倉。
取穴部位:口角の外0.4寸,上直瞳孔;
功効:疎風活絡,扶正鎮痛;
主治:顔面神経麻痺;
配伍:配迎香,下関,巨髎,顴髎,合谷治面神経麻痺或三叉神経痛。
大迎(だいげい)
取穴部位:下顎角の前方,咬筋附着部の前縁,顔面動脈拍動処。
頬車 (きょうしゃ)
穴名解釈:頬─頬部;車:車両,指牙車,即下顎骨;穴在下顎骨,近下顎骨角。
取穴部位:耳垂下端と下顎角の間の陥凹部;
功効:疎風活絡,止痛;
主治:顔面神経麻痺,三叉神経痛,下歯痛,頚項不能回顧等;
配伍:配四白,迎香,地倉,下関,巨髎,合谷治面神経麻痺,三叉神経痛。
下関 (げかん)
穴名解釈:下─下方;関:関界;指頬骨(顴)弓,穴在其下縁。
取穴部位:頬骨弓中央の下際陥凹部;
功効:疎風活絡,開竅益聡;
主治:面神経麻痺,耳鳴り,上歯痛等;
穴意:①足陽明胃経と足少陽胆経の交会穴,配耳門,聴宮,翳風,外関治耳鳴り;
②配頬車,合谷治歯痛;
③配地倉,巨髎,顴髎,迎香,頬車,合谷治面神経麻痺,三叉神経痛。
頭維 (ずい)
穴名解釈:頭─頭部;維:隅角;穴在頭之額角部位。
取穴部位:前額の外角髪際(額角髪角直上)0.5寸;
功効:清頭明目;
主治:偏頭痛,視物不清等;
穴意:①足陽明胃経と足少陽胆経の交会穴,配百会,太陽,合谷,率谷治偏頭痛;
②配風池,角孫,晴明,太陽,合谷治視物不清。
人迎(じんげい)
取穴部位:喉頭隆起傍,胸鎖骨乳突筋の前縁,総頸動脈が外・内頸動脈に分かれる処。
功効:通経絡,調気血,清熱,平喘。 足陽明+足少陽。
✤配曲池,足三里治高血圧。
✤配百会,人中,内関,太衝,膈兪,脾兪,肝兪治低血圧。
✤頸動脈洞:伸張受容器であり,血圧の変化を検知する。
✤頸動脈小体:血中の酸素及び二酸化炭素の濃度を検知する。
水突(すいとつ)
取穴部位:胸鎖骨乳突筋の前縁,人迎穴と気舎穴を結ぶ線の中間点。
気舎(きしゃ)
取穴部位:小鎖骨上窩中央(胸鎖骨乳突筋の胸骨頭,鎖骨頭,及び鎖骨による凹陥)。
主治:咳逆上気,喘息,甲状腺腫大,喉痺,喉腫,頸項強不得回顧。
缺盆(けっぼん)
取穴部位:鎖骨上窩中央,前正中線外側4寸,乳頭線上。
主治:喉痺,咳,喘息,胸中熱満,缺盆中腫痛,頸リンパ節結核。
梁門 (りょうもん)
穴名解釈:梁─穀糧,門:門戸;穴在上腹部,意為飲食入胃之門戸;
取穴部位:天枢穴の上4寸,中脘穴の外2寸処;
功効:健脾胃,助消化;
主治:胃疾患,肝疾患等;
配伍:配中脘,足三里,公孫,内関治胃疾患。
天枢 (てんすう)
穴名解釈:天─天空;枢:枢紐;臍上属陽,臍下属陰,穴位平臍,如天地之枢紐。
取穴部位:臍の外方2寸;
功効:調中和胃,理気健脾;
主治:腸カタル,便秘,疝気,月経不調等;
穴意:大腸の募穴,治療消化器疾患の常用要穴之一;
①配中脘,関元,合谷,足三里,公孫治急性胃腸炎;
②配気海,関元,大腸兪,上髎治腸麻痺。
帰来 (きらい)
穴名解釈:帰─帰回;来:到来;本穴能治子宮下垂,奔豚気,疝気等,有帰復還納之功。
取穴部位:天枢穴の下4寸,中極穴の外2寸;
主治:少腹痛,閉経,痛経,茎中痛,小便不利(膀胱炎)等;
配伍:配関元,中極,三陰交,腎兪治男女生殖器疾患。
伏兔 (ふくと)
穴名解釈:伏─俯伏;兔:ウサギ;穴在局部筋肉隆起,形如伏臥之ウサギ。
取穴部位:上前腸骨棘と膝蓋骨外上角を結ぶ線の上で,膝蓋骨底上6寸;
主治:腰膝冷痛,片麻痺,蕁麻疹等;
配伍:配環跳,腎兪,委中,陽陵泉,三陰交治下肢麻痺(片麻痺)。
梁丘 (りょうきゅう)
穴名解釈:梁─山梁,丘:丘陵; 局部隆起形如山梁,丘陵,穴当其処。
取穴部位:上前腸骨棘と膝蓋骨外上角を結ぶ線の上で,膝蓋骨底(外上角)上2寸;
功効:通経活絡,理気和胃;
主治:膝関節痛,片麻痺,胃痛,虫垂炎等;
穴意:胃経の郄穴,配中脘,内関,足三里,公孫治胃痛,腹痛;
犢鼻(外膝眼)
穴名解釈:犢─子牛;鼻─鼻;膝蓋骨与膝蓋靭帯中両側凹陥形如似牛犢鼻孔。
取穴部位:膝蓋骨下縁と膝蓋骨靭帯との外側陥凹処;
功効:通経活絡,疎風散寒,消腫止痛。
足三里(あしのさんり)
穴名解釈:足─下肢;三里:三寸; 穴在下肢,位於膝下3寸;
取穴部位:膝を立て、外膝眼穴の下3寸,脛骨粗面と腓骨頭下際の間;
功効:疎通経絡,調和気血,強健脾胃,全身強壮要穴之一;
主治:下肢麻痹,胃疾患,のぼせ,ノイローゼ等;
穴意:①胃経の合穴,②四総穴之一:肚腹三里留。
上巨虚(じょうこきょ)
穴名解釈:上─上方;巨:巨大;虚:中空,脛骨と腓骨之間形成較大間隙,即中空;
取穴部位:足三里の下3寸;
功効:清利湿熱,調和腸胃;
主治:腸カタル;
穴意:大腸経の下合穴,配内関,公孫,曲池,天枢治腸カタル。
下巨虚(げこきょ)
穴名解釈:脛骨と腓骨之間形成較大間隙,即中空,穴在其下方;
取穴部位:上巨虚の下3寸;
主治:腸カタル;
穴意:小腸経の下合穴,配内関,陽陵泉治膵炎。
豊隆 (ほうりゅう)
穴名解釈:豊─豊満;隆:隆盛;胃経穀気隆盛,至此処豊満溢出於大絡。
取穴部位:外果高点上8寸,条口穴外1寸;
功効:安神寧志,清熱化湿,降逆;
主治:腸カタル;
穴意:胃経の絡穴,別走足太陰脾経,配風池,神門,内関治不眠,頭痛,めまい。
解渓 (かいけい)
穴名解釈:解─分解,足関節;渓:沟渓,小さな凹陷;穴在足関節の凹陷中。
取穴部位:足関節前面中央,長母趾伸筋と長趾伸筋の間;
主治:頭痛,便秘,足関節痛等;
穴意:胃経の経穴,配腎兪,志室,陰陵泉,足三里,三陰交,復留治足のむくみ。
衝(沖)陽 (しょうよう)
穴名解釈:沖─沖要;陽─陰陽之陽。穴在足背沖陽脈(足背動脈)之処。
取穴部位:第2第3中足骨の接合の陥凹,長母趾伸筋と長趾伸筋の間;
足背動脈の拍動処に取る。
穴意:胃経の原穴,主治顔面神経麻痺,歯痛,食欲不振等;
内庭 (ないてい)
穴名解釈:内─内側;庭:庭院;本穴在歴兌之里,犹如門内庭院。
取穴部位:第2,3基節骨間;
功効:清胃腸湿熱,理気鎮痛;
主治:歯痛,足背腫痛等;
穴意:胃経の榮穴,配合谷治歯痛,扁桃腺炎。
厲兌 (れいだ)
穴名解釈:厲─胃;兌:門;本穴在趾端,如胃経之門戸。
取穴部位:足の第2指外側爪甲根部,爪甲の角を去ること0.1寸;
功効:清瀉胃火,活絡開竅,回陽救逆;
主治:脳出血,ノイローゼ等;
穴意:胃経の井穴,配百会,人中,中衝治脳出血昏迷。
|