歯痛(しつう)
歯痛のおもな原因としては、虫歯、歯槽膿漏(しそうのうろう)などがあります。そのほか親知らずの難生症、三叉(さんさ)神経痛、上顎(じょうがく)がんなどが原因となります。

虫歯は、原因が複雑で、不明の点も多いのですが、おもに、口の中の食べ物の残片についた細菌や、発酵作用によって作った乳酸やある種の蛋白質を溶かす性質の細菌が、エナメル質や象牙質を分解、破壊することにより起こるといわれています。

歯槽膿漏は、歯の根元にある歯肉のふくろに膿がたまり、骨が侵されるために、膿がでたり、歯が浮いて抜けたりする病気です。歯石、細菌の侵入なども発病と関係がありますし、体質、体調、老化現象などの原因で起こるともいわれています。中年以上になって発病することが多く、虫歯の少ない人がかかりやすい病気でもあります。

症状としては、口臭がして、歯を押すと膿が出て、歯茎のいろが悪くなり、歯がグラグラして抜けてきます。過労のときやストレス状態などには、特殊なしつこい痛みがあり、歯茎からの出血があることもあります。
「歯痛(しつう)」 (民間薬)
アカザ ウド オナモミ カミツレ ハッカ      
薬用植物名 採集時期 成 分 薬 効 用法説明
カミツレ 花(5〜6月)   消炎・鎮痛・強壮・美容 @5〜6月の花の中心の黄色が鮮やかになり、花の一番元気のあるときに採取。A日陰で乾燥。Bお茶のように熱湯を注いで5分くらいしてから1日3回食前に飲用。
マツ
新葉(初夏)
テルペン精油・ピネン・ジペンテン・リモネン
強壮・脳梗塞・ボケ・痴呆・心筋梗塞・動脈効果・高血圧
@松(赤松が一番いい)の新葉青々としたものを採取A刻んで天日干してカラカラにするBミキサーで粉末にして保存C5グラムに水0.5リットルを30分細火で煮出して飲用Dまたは、お茶のようにお湯を注いで飲用。
「歯痛(しつう)」 (漢方薬)
黄耆桂枝五物湯(おうぎけいしごもつとう) 黄連解毒湯(おうれんげどくとう) 葛根湯(かっこんとう) 甘露飲(かんろいん)
桂枝五物湯(けいしごもつとう) 排膿散(はいのうさん) 白虎湯(びゃっことう) 白虎加桂枝湯(びゃっこかけいしとう)