健忘症(けんぼうしょう)
一般に、記憶力が悪くなり、忘れっぽいことを健忘症といっていますが、医学的には、これは記憶力減退といいます。

記憶力は、そのときどきの身体の調子にも左右されて、疲れたり、寝不足の時などには減退するものですが、とくに病的に忘れっぽくなるのは、老年性痴呆、脳動脈硬化症、てんかん発作を繰り返したとき、アルコール中毒、頭部外傷のあとなどに起こります。そしてこれらの場合には、記憶力の減退を自分で感じないのが普通です。

また、これとは別に神経症(ノイローゼ)で、自分自身で記憶力が悪くなったと感じているだけの場合もあります。

ほんとうに、もの忘れがひどい場合には、一度専門医によく調べてもらい、原因とその病気を確かめて治療をすることが必要です。
「健忘症(けんぼうしょう)」 (民間薬)
イカリソウ ショウブ セキショウ          
薬用植物名 採集時期 成 分 薬 効 用法説明
イカリソウ
茎葉(5〜6月)
配糖体エピメジン・イカリン・マグノフリン
神経衰弱・健忘症・強壮強精・更年期
@地上部を切取り、水洗いして乾燥A1日量8〜10グラムを0.5リットルの水で半量まで煮詰めるB3回に分けて食間に飲用。Cまたは、お茶のようにお湯を注いで飲用。
イチョウ
新葉(5〜6月)
フラボノイド・ギンコライド・テルペン
コレステロール低下・痴呆症・ボケ・動脈硬化・高血圧・更年期障害・アレルギー・老化防止・糖尿病
@初夏の新葉を採取(葉が一番勢いのある時)A水洗いしてゴミなどを落としてから乾燥するB陰干しして乾燥してから、日干しにして完全に乾燥させて手で握って、パリパリの状態にする。C1日大さじ1杯のイチョウを0.5リットルの水で5分程度に煮出して飲用。
トチュウ
樹皮・4〜5月(15年以上の幹の太い木)
乳液グッタペルカ・ピノレジノール・ジグルコサイド・イリドイド・アルカロイド
抗癌・制がん作用・肥満・老化防止・高血圧・肝臓・滋養強壮・生殖機能衰退
@15年以上の幹の太いもの、4〜5月ころ樹皮を剥ぎ取り、最外層のコルク層を取り除き、天日で乾燥する。A1日量15〜20グラムを水適量で煎じて飲用。Bまたは、お茶のようにお湯を注いで飲用。
マ ツ
新葉(初夏)
テルペン精油・ピネン・ジペンテン・リモネン
強壮・脳梗塞・ボケ・痴呆・心筋梗塞・動脈効果・高血圧
@松(赤松が一番いい)の新葉青々としたものを採取A刻んで天日干してカラカラにするBミキサーで粉末にして保存C5グラムに水0.5リットルを30分細火で煮出して飲用Dまたは、お茶のようにお湯を注いで飲用。
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「健忘症(けんぼうしょう)」 (漢方薬)
加味帰脾湯(かみきひとう) 帰脾湯(きひとう)