尿の中に溶けている塩類が、新陳代謝障害、内分泌障害、尿路の細菌感染、薬物の副作用などが原因で析出して結石となります。この結石の大部分は腎臓でつくられますが、その一部が尿管、膀胱、尿道へと移動して、それぞれが尿管結石、膀胱結石、尿道結石となります。これらは、すべて泌尿器系のものですから、総称して尿路結石といいます。
一般には腰から下腹部にかけての、激痛と血尿がおもな症状で、発作が起きると吐き気をもよおして、腹部の筋肉の硬直が起きることもあります。しかし、人によっては、また結石の大きさや場所によっては、自覚症状がまったくないこともあります。
漢方では、痛みを鎮めるだけてなく、結石を小さくして排除する目的で種々の処方がもちいられますが、特に猪苓湯(ちょれいとう)がよく用いられています。
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