腎炎には、急性のものと慢性のものとがあり、さらに腎炎に似た病気としてネフローゼがあります。
急性腎炎は、腎臓中の糸球体を障害する病気です。子供に多い病気で、おもにへんとう炎などの後に続いて発病するものです。多くのものは、2〜3ヶ月で治るので、わりあいに治りやすい病気ですが、重症になると、急激に進んで尿毒を起こして、さらには、脳障害を起こし生命に係わるようなこともあります、また、慢性腎炎に移行することもありますので、注意が必要です。子供の急性腎炎には、
五苓散(ごれいさん)がよいといわれています。
慢性腎炎は、急性腎炎が完全に治りきらずに起きる場合と、急性腎炎と関係なく起きる場合とがあります。つまり、病状がほとんど進行しないで、腎臓の機能の低下もまだそれほど、ひどく無い場合もあり、しかし、病状がしだいに悪化すると、尿毒症や腎不全を起こすような重い場合もあります。
慢性腎炎を完全に治すことは、非常に難しいことですが、急性腎炎のとき、早期に徹底した治療を行い、慢性化しないようにすることが大切です。
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