ダンコウバイ (クスノキ科クロモジ属:落葉低木:樹高 〜7メートル:花期 〜4月)
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薬効 |
消化促進 |
楊枝 |
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分布生育場所 |
科名:クスノキ科/属名:クロモジ属
和名:壇香梅/別名:ウコンバナ/シロヂシャ/学名:Lindera obtusiloba
本州の新潟県〜関東地方以西、四国、九州の山地の落葉樹林内
中国東北部、朝鮮半島に分布
クスノキ科クロモジ属クロモジ
クスノキ科クロモジ属/本州中部以北〜北海道の日本海側に多く自生するオオバクロモジ
クスノキ科クロモジ属/本州の日本海側に多く自生するケアブラチャン
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見分け方・特徴
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高さ3〜7メートルになる雌雄異株の落葉低木で幹は叢生して球形の樹形をつくる
樹皮は暗灰色、新枝は黄緑色〜黄褐色でまばらに枝別れする
葉は互生、広卵形、長さ5〜15センチ、幅4〜13センチ、上部が3裂して裂片は三角状、葉縁は全縁、葉の上部が3裂しない小型の葉が混じる
花は、3〜4月頃葉の展開する前に小さな黄色の花が散形状に数個つく
雄花序は雌花序より大きく目立ち、雄花の雄しべ9個、葯2個、雌花は雌しべ1個、退化した葯の仮雄しべ9個ある
果実は球形、直径約0.8センチ、9〜10月に赤色から黒紫色に熟す。種子は球形、淡褐色〜褐色 |
採集と調整 |
9〜10月に赤色から黒紫色に熟した果実を採取
材には芳香があり楊枝や細工物に使う |
薬効・用い方 |
黒紫色に熟した果実は、消化促進や風邪などの症状に煎じて使うという
根皮、材、枝、葉ともに浴剤として、かいせん、小児のかいよう、湿疹(しっしん)に効果があるという
ダンコウバイの葉、枝、材には、芳香(ほうこう)のある油分が多く含まれていて、テルピネオール、リモネンの主成分が含まれている
これは、香水、石鹸の香料として用いられている |
その他 |
名の由来は、材の芳香から、ダンコウバイ(壇香梅)の名があり、古くは、ロウバイ(蝋梅)の品種名のダンコウバイ(壇香梅)を、明治時代に田中芳男がこの木の和名に転用したことから、ダンコウバイ(壇香梅)の名が広く使われるようになった
別名のウコンバナ(鬱金花)は、黄色の花がたわわに咲く様子を見立てた |