カラハナソウ (クワ科カラハナソウ属:つる性多年草:草丈 〜 センチ:花期
〜9月)
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薬効 |
健胃 |
鎮静 |
利尿 |
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分布生育場所 |
科名:クワ科/属名:カラハナソウ属
和名:唐花草/学名:Humulus lupulus var.cordifolius
北海道、本州中部以北の山地や林縁
ビールの原料ホップ(セイヨウカラハナソウ)
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見分け方・特徴
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北海道、本州中部地方以北の山地に生える雌雄異株のつる性の多年草
茎には下向きの刺があり、他の物に巻きついて生長する
葉は対生、長い柄があり卵円形〜心臓形で先端は深3裂〜浅3裂してクワ(桑)の葉に似る
雄株の雄花は、雄しべ5本、がく片5枚、黄色で穂状に花序をつくり、カナムグラの雄花の密生に似る
雌株の雌花は、薄緑色の球状に垂れ下がり、雌花は2個の花が1個の苞に包まれ、実は、子房が膨らんで、約3センチの、まつかさ状のかさかさした卵球状になり枝から垂れ下がる
まつかさ状の実は、ホップ(セイヨウカラハナソウ)と同様の香りがする
ホップ(セイヨウカラハナソウ)との違いは、果穂の熟した苞の内側にある黄色の腺が、ホップ(セイヨウカラハナソウ)には密生してつくが、カラハナソウは数が少ない |
採集と調整 |
夏〜秋に、果穂を採取して、風通の良い場所で陰干しして乾燥させる |
薬効・用い方 |
有効成分は、フムロン、ルプロンという結晶性苦味配糖体、フムレン、ミルセンという香り成分
健胃、鎮静、利尿には、陰干し乾燥した果穂を、お茶のように、熱湯を注いで飲用する |
その他 |
名の由来は、雌株のつく松毬(まつかさ)状の雌花を果穂と間違い、唐(から)の花(唐から渡来した)花として、唐花草の名がついた
また、別説としては、他の物にからんで生長する、からむ草から、唐(から)を当て字にして、唐花草の名になったという説がある
明治4年(1871)に開拓史仮学校(現在の北海道大学)の教頭の、アメリカ人のトーマス・アンチセルが、北海道岩内付近で、ビールの原料のホップの野生を見つけて、これを原料に、ビールを作ったが、苦味が出ないまずいビールになってしまったという。このホップと間違えた雑草は、日本全土に野生する、カラハナソウであった。
その後、ホップに似た、カラハナソウが自生するならば、ホップも育つと考えられ、明治9年(1876)、ホップの苗を輸入して、北海道で本格的なビール醸造が始まった。
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