エビヅル (ブドウ科ブドウ属:落葉つる性:樹高 〜 メートル:花期
〜8月)
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薬効 |
食用 |
果実酒 |
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分布生育場所 |
科名:ブドウ科/属名:ブドウ属
和名:蝦蔓/葡萄蔓/学名:Vitis ficifolia
本州、四国、九州、沖縄の山地、林縁、丘陵、海辺
朝鮮半島、中国に分布
ブドウ科ブドウ属のヤマブドウ
エビヅルの雄花、エビヅルの雌花、 エビヅルの果実
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見分け方・特徴
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本州〜北海道の山地、丘陵、海辺まで自生する雌雄異株の落葉つる性
葉と対生のまきひげは、2節続いて出て3節目は出ない、そのまきひげで他の物に絡み付いて生長する
葉は、互生、2〜3センチの柄があり卵形〜広卵状三角形、長さ幅ともに5〜8センチ、ふつう3〜5裂の浅裂〜深裂するがしない葉もあり全体に、ヤマブドウより小型
葉質は厚く、表面は緑色、クモ毛があるが後に消える、裏面は白色クモ毛が密生する
花は、雌雄別株、6〜8月、葉と対生して長さ6〜10センチの円錐花序を出して黄緑色の小花を密につける
花弁5個、雄しべ5個、雌しべ1個、雄花の株では結実しない
果実は、液果で直径約0.6センチ、球形でブドウ状につき黒く熟し甘く強い酸味がある
葉や自生する場所が似ているノブドウは葉の裏に白色クモ毛が無いことで区別できる |
採集と調整 |
秋に 、黒く熟した果実を採取、水洗いしてから生食する、甘酸っぱい味がする |
薬効・用い方 |
有効成分は、ヤマブドウとほぼ同様
疲労回復には、黒く熟した果実を生食する。糖分、酸味、ビタミン類も多い
健康酒には、エビヅルの果実を約200〜300グラム採取して、約3倍量の35度ホワイトリカーを入れて3〜6ヶ月冷暗所に置いて、材料を引き上げ、1日盃1〜2杯飲用する。長期間熟成すると美味しい味に仕上がる |
その他 |
名の由来は、古くから、秋に黒く熟した果実の色を、エビ色やエビと呼び、それから、エビヅルの名になった
愛鳥家にとっては、エビヅルは良く知られていて、秋から冬に、エビヅルの蔓(つる)に膨れる部分が所々に出来る、その中には、カマエビの虫と呼ぶ昆虫の幼虫が入っていて、この幼虫を、コマドリ、メジロ、ウグイスなどの小鳥に与えると、鳴き声が良くなるという |