クマツヅラ
(クマツヅラ科クマツヅラ属:多年草:草丈 〜80センチ:花期 〜10月)
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腫れ物(外用)通経・月経の痛み |
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科名:クマツヅラ科/属名:クマツヅラ属
和名:熊葛/生薬名:馬鞭草(ばべんそう)/学名:Verbena officinalis
本州、四国、九州、沖縄の野原、山地に自生
ヨーロッパ、北アフリカ、中国、東南アジアに分布
クマツヅラ科カリガネソウ属カリガネソウ(雁金草)
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見分け方・特徴
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北海道を除く本州、四国、九州、沖縄の野原、山地に自生する高さ30〜80センチの多年草
茎は細く長く伸び、葉は対生、長楕円形、羽状に浅裂して細かい毛がある
花は、8〜10月頃に茎頂に穂状花序に淡紅紫色の花をまばらにつける
花は、直径約4ミリ、花冠は5裂して平開、がくは筒状
栽培は、春や秋に播種した種から繁殖して、水はけの良い日当たりの良い場所が向く
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採集と調整
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開花期の8〜10月頃に、全草を刈り取り、日干しにして乾燥したものを、生薬名で、馬鞭草(ばべんそう)と呼び、腫れ物、打撲傷、打ち身などの外用に用いる
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薬効・用い方
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有効成分:配糖体のベルベナリン、ベルベニン、ベータ・カロチンなどを含む
腫れ物、腫れ物、打撲傷、打ち身などの外用として、馬鞭草(ばべんそう)を、10〜20グラム、水0.4リットルで半量まで煎じた汁で患部を洗う
通経、月経の痛みには、馬鞭草(ばべんそう)1日量6〜10グラム、水0.2リットル、半量まで煎じて、1日3回空腹時に服用する
民間での薬用として「本草綱目(ほんぞうこうもく・1590)」に、「婦人の疝痛(せんつう)には、馬鞭草(ばべんそう)1両(約1.3キログラム)を酒で煮立てて飲み、馬鞭草(ばべんそう)を風呂にたてて、これに浴して汗をとると、はなはだ妙である」という記述がある
「大和本草(やまとほんぞう・1708)」の、馬鞭草(ばべんそう)にたいして、後年の小野嵐山(おのらんざん)は、「馬鞭草(ばべんそう)の形状、本草綱目の文により、草を見ずして書いたものなり、葉の形も大いに異なり・・・」という記述がある
日本の民間療法には、クマツヅラの全草の、しぼり汁で腫れ物の治療や、煎じた汁を皮膚病の治療に用いる民間療法がある
中国、ヨーロッパ、イギリスなどでの民間療法は、神経系の副交感神経に作用し、子宮を刺激する。
味は苦く、消化器系を刺激し、大量に摂取すると吐き気を促す。
中国医学では、月経周期に関わる偏頭痛に用い、その他では、黄疸、胆石、喘息、不眠症、月経前の不安、陣痛の促進、母乳の出を良くする作用があるという
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その他 |
名の由来は、茎を葛(つづら)の蔓(つる)のように密生する様子を熊にたとえたという
クマツヅラは、長い間不思議な特性をもつ薬草として評価されていて、古代イギリスやゴールのドルイド教徒の儀式で使われていた。
中国、イギリスでは、伝統的な生薬で、1世紀のディオスコリデスは、クマツヅラを「神聖な生薬」として、何世紀にもわたり万能薬として用いられてきた。
強壮、気付け薬、ストレスや不安を取り除き、消化器系の機能を改善する
学名の、officinalis(オフィチナーリス)は、有名なスエーデンの学者リンネが、植物名の学名を決めるときに、薬用植物として古くから知られていいた「薬用の(officinalis(オフィチナーリス))」という意味のラテン語をつけた |