ゴゼンタチバナ       (ミズキ科ゴゼンタチバナ属:多年草:草丈 〜15センチ:花期 〜7月)

薬効
果実酒
分布生育場所

科名:ミズキ科/属名:ゴゼンタチバナ属
和名:御前橘/学名:Chamaepericlymenum canadense
北海道、本州中部以北、四国の亜高山〜高山の林下
千島、朝鮮、極東ロシア、北アメリカなどに分布

見分け方・特徴

高さ5〜15センチの常緑の多年草
葉はひし形楕円形、長さ2〜6センチ、幅1〜3センチ、4〜6枚が輪生状につく、葉が4枚だと花がつかない
花は6〜7月、茎頂に白色の花をつける、白い花弁に見えるのは総苞片4枚、長さ約1センチ、中心に小さい花が10〜30個密集する
秋に直径5〜8ミリで球形、数個の核果が赤く熟す


採集と調整
秋の9月頃、赤く熟した球形の核果を採取


薬効・用い方
ゴゼンタチバナの赤熟した核果を集め、3〜4倍量の35度ホワイトリカーに漬けて冷暗所におくと、サーモンピンク色になり、6〜7ヶ月で、シュリー・ブラウン色になるという


 
その他
名の由来は、江戸時代後期・飯沼慾斎(いいぬまよくさい/1783〜1865)の「草木図説(そうもくずせつ)」には、白山の最高峰の御前峰で初めて発見されたことから、御前(ごぜん)の名と、赤熟した実が、カラタチバナの実に似るから、ゴゼンタチバナの名になったという記述がある

スウェーデンの博物学者・生物学者・植物学者のカール・フォン・リンネ(1707/5/23〜1778/1/10)は、学名Cornus canadensis をつけた