オオウバユリ           (ユリ科ウバユリ属:多年草:草丈 〜150センチ:花期7〜8月)

薬効
解熱 食用
分布生育場所

科名:ユリ科/属名:ウバユリ属
和名:大姥百合/学名:Cardiocrinum cordatum Makino
本州中部以北〜北海道の山地に自生

見分け方・特徴

茎は、直立して1〜1.5メートルにもなる大型の多年草
葉は、卵状、先端は尖る
花は、7〜8月に茎の上部に10〜20個の緑白色の花を横向きにつけ芳香がある

根にあたる鱗茎は、数年して大きくなると茎をたてて花をつけ、鱗茎はなくなり、根元に、小さな鱗茎が数個できて繁茂する
採集と調整
春に、鱗茎を茎ごと抜き取り、採取して鱗茎をバラバラにして天日で乾燥させる

新芽を、4〜6月ころに採取する
薬効・用い方
鱗茎には、良質のデンプンが含有

鱗茎を乾燥したものを、解熱に1日量として15グラムを水0.4リットルで半量まで煎じて、3回に分けて服用する

鱗茎は、百合根として、生のまま衣をつけて天ぷらに、甘煮、茶碗蒸し、和え物にして食べる

新芽・若葉は、春4〜5月ころに採取して、茹でてさらして、和え物にして食べる
その他
名の由来は、姥百合(うばゆり)で、茎が伸びて花が咲く時期には、葉(歯)が枯れてしまうことから、ウバユリの名がついた
姥(うば)とは、乳母(うば)のことで、乳児に乳を与え養育して、成人(花が咲くころ)には、年をとり歯が抜けてしまう(歯がない)、ことから、ウバユリの名がついたという

また、開花期の芳香は悪臭にも似ていて、この芳香に他種の昆虫が群れる

この、臭いが、老婆の体臭に似るから、ウバユリの名があると、日本の著名な植物学者牧野富太郎先生が説いている

植物の名の由来は、楽しいものですが、花の咲く時期には、歯(葉)が枯れて無いという、乳母百合の方が、僕は好きです

また、オオウバユリは、本州中部以南の、ウバユリより大型で花の数も多いことから、オオウバユリの名になった