クマヤナギ (クロウメモドキ科クマヤナギ属:落葉つる低木:樹高 〜 メートル:花期 〜8月)
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薬効
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胆石
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健胃
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分布生育場所 |
科名:クロウメモドキ科/属名:クマヤナギ属
和名:熊柳/学名:Berchemia racemosa
北海道、本州、四国、九州、沖縄の山地、山すそなどに自生する落葉つる性の低木
中国、朝鮮半島に分布
クロウメモドキ科ナツメ属ナツメ(棗)
クロウメモドキ科ケンポナシ属ケンポナシ(玄圃梨)
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見分け方・特徴
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枝は円柱形で紫褐色、若茎は緑色で岩や木に右巻きにからみついて成長して、数センチの太い幹になる
葉は、柄があり互生、卵形から楕円の卵形、長さ4〜6センチ、幅2〜4センチ、葉縁は無い、質は革質
花は、7〜8月に枝先や枝先近くの葉脈から花穂を総状花序に伸ばして緑白色の5弁花が多数つく
果実は、核果で長さ5〜7ミリの長楕円形、冬を越して翌春〜夏に成長して、緑、黄、赤、黒に熟す
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採集と調整
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夏から秋に、茎葉を採取して日干しにして乾燥させて適当な長さに刻む
若葉は山菜として、天ぷらや茹でてさらして、おひたしにして食べる
果実は、8〜9月ころに黒く熟したものを採取して生で食べる、また、ジュースや果実酒にする
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薬効・用い方
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健胃、整腸、胆石には、1日量5〜10グラムを水0.5リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用する
胆石にはクマヤナギ(クロウメモドキ科)1日量5〜10グラムとカキドオシ4グラムを、1リットルの水で3分の2量まで煎じて、1日3回に分けて服用します
クマヤナギの赤く熟した果実を約200グラム採取して、良く洗い日干しにて湿気をとり、3倍量の35度ホワイトリカーを入れて2〜3ヶ月冷暗所に置き、材料を引き上げて布で濾して飲用する。疲労回復、健胃系の健康酒になる
中国では、クマヤナギは、解熱、利尿、解毒、リューマチ、腰痛などに用いられるという
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その他 |
名の由来は、葉がヤナギのように見え?茎が熊のように強いからクマヤナギとついたという
別名には、クマフジ、クロガネカズラ、イボタヤナギ、トウヅラ、トンヅラなどがあるという
クマヤナギのつるは、太くなり傘の柄や杖、ムチやカンジキなどに利用するという
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