薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
アカザ 全草(6~7月) ベタイン・ビタミンA,B1,C 健胃・強壮 若菜をさっとゆでて、おひたしや各種和え物にする。
アカマイ 種子 カテコールタンニン、アントシアンなどのポリフェノールを含み、B2、E,ナイアシン、葉酸などのビタミン類、カリウム、 カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラル類、食物繊維   白米に好みの量を混ぜて炊いて食べる
アキノノゲシ 3~4月ころの、若芽、若葉     塩茹でしてから水にさらして、和え物、おひたし、油いため、早春や日陰の若芽は、レタスのようにサラダで食べるが、6月ころになると苦味が強くなる
アキノキリンソウ 全草(8~9月) タンニン質・サポニン・フラボノイド・フェノール化合物 健胃・利尿 若菜、葉をさらして食用とする。天ぷらにもする。
アケビ つる性の茎(開花期) サポニン 消炎・利尿・鎮痛・リュウマチ・神経痛 春~夏に若葉やつるをあくを抜いて食用。実は生食。
アマチャ 葉(夏~秋) イソクマリン類・フラボノイド・クマリン類 甘味料 糖尿病患者や肥満症の人のための砂糖代わりに利用。
アマドコロ 根茎(10~11月) アミノ酸(アゼチジン酸)・多糖類 強壮・強精 若葉(春)、花(初夏)、地下茎(1年中)をあくを抜いて食用。
アワ 種子     白米との比較は、アワがタンパク質、脂質、B1、B2などのビタミン類、カリウム、リン、鉄などのミネラル類、食物繊維などを多く含むので、一般的には、白米に好みの量を混ぜて炊いて食べる
 
イカリソウ 地上部(春~夏) フラボノイド配糖体・アルカロイド・タンニン 健胃・強壮 若葉をさらして食用。

イタドリ 根茎(秋~冬) アントラキノン誘導体 抗菌・咳止め・利尿・便秘解消・膀胱結石 若芽、若茎、若葉をさらして食用。天ぷらにもする。若茎は生食。
イノコズチ 根(秋) サポニン・アミノ酸 利尿・月経不順・関節炎 若芽、若葉をさらして食用。天ぷらにもする。
イワタバコ 全草(8~9月) 苦味配糖体(コナンドロシド) 健胃・整腸 若葉をゆでて、浸し物や和え物にする。

ウド 根茎(秋) 精油・テルペノイド 解熱・鎮痛 若茎をゆでて、和え物や酢の物、若葉は天ぷらにする。
ウワバミソウ 生の葉茎       軽い切り傷、虫さされ     若葉・若芽や茎は、ミズナ(水菜)、アカミズとして山菜で知られる。若芽・若葉は、そのまま、天ぷらに、軽く塩茹でして、三杯酢、酢味噌、和え物など
オタカラコウ 若芽        塩を入れた熱湯で良く茹でてから、3~4時間流水でさらしてから、辛子ドレッシング、マヨネーズをつけて食べる
カキ 果実・蔕 へた(ウルソール酸)・葉(ケンフェロール-3-グルコサイト) 果実(栄養補給)・蔕(しゃっくり止め) 果実を生食。へたはしゃっくり止めの特効薬。
カキドオシ 全草(4~5月) 精油・アミノ酸・タンニン 利尿・消炎 茎、葉をさらして食用。天ぷらにも利用する。(春)
カシワ 果実     タンニン、デンプン     下痢     褐色に熟した種子は砕いて水にさらして、渋抜きしてから食用
キバナノアマナ 茎・葉     
    
若芽・若葉を熱湯をとおして汁の実に
キリンソウ     全草に粘漿性物質、セジノン、ℓ-セダミンほか 虫さされ、擦り傷     春の若葉、若芽を採取して、塩ゆでして水にさらして、胡麻和え、生姜醤油、辛子マヨネーズで食べる
キンミズヒキ 全草(開花期) フェノール類・イソクマリン類・フラボノイド配糖体 下痢止め・止血・抗癌作用 若芽、若葉をさらして食用。

クズ 周囲を除いた根(晩秋) デンプン・イソフラボン誘導体・芳香族配糖体 発汗・初期のかぜ・下痢・口の渇き 若芽、若葉をさらして食用(早春)、花も食用(夏~秋)
クコ 果実(秋)・葉(夏)・根皮(秋) ベタイン 果実(強壮・強精)・葉(風邪・高血圧)・根皮(強壮・強精) 若芽、葉はゆがいて、おしたし、和え物、天ぷらにする。
クワ 葉・根皮(冬) プレニルフラボノイド・ベンゾフラン誘導体 消炎・咳止め・利尿 若芽、葉はゆがいて、おしたし、和え物。果実は生食、ジャム。
ゲンノショウコ 全草(7~10月) タンニン・フラボノイド・芳香化合物 下痢・健胃整腸・利尿・強壮 茎、葉をさらして食用とする。油炒め、和え物、天ぷら。
ケンポナシ 秋に多肉質の果柄 蔗糖、ブドウ糖、硝酸カリ(利尿作用)、リンゴ酸カリ、酵素ペルオキシダーゼなど 利尿作用と糖分が二日酔い 肥大した不思議な形に曲がった果肉の部分は甘く梨(なし)に似た味がして食べられる
コショウ 果実     辛味成分のピペリンとカビシン、精油のピネン、リモネン、フェラドレン、シトロネラール     風邪の発汗、健胃・食欲がないとき     香辛料としては、ソース・ソーセージなどの製造、一般に料理などに使う
ゴマナ 新芽、若芽、若い茎               新芽、若芽、若い茎を摘み取り、揚げ物、天ぷら。
塩茹でして水にさらして、あえもの、おひたし、汁の実、油いため、ご飯に混ぜて炊き込む
サラシナショウマ 根茎(10~11月) トリテルペノイド・クロモン類・フェノール類 解熱・解毒 若芽、葉をさらして食用とする。おしたし、和え物等に用いる。
サルトリイバラ 根茎(秋) ステロイド系サポニン はれもの・利尿 葉はカシワの代用。新芽はゆでて、おひたし、和え物に。
サンショウ 果実(秋) 精油・アルカロイド・タンニン 健胃・整腸・利尿 葉は、田楽みそ、すまし汁、冷やっこの薬味、佃煮に。
シソ 葉(6~7月)・種子(10月) 精油・ペリラアルデヒド 葉(風邪)・種子(気管支炎・喘息) 種子は塩漬や佃煮、葉とともに香味料

スイカズラ 花蕾(5月)・葉(夏~秋) 苦味配糖体・フラボノイド 利尿・関節の痛み・はれもの 若芽や葉はさらして、ごまあえ、天ぷら(若芽、葉、花)に。
スギナ 栄養茎(5~7月) アルカロイド・サポニン・フラボノイド 利尿・止血・咳止め・解熱 ツクシは、おひたし、卵とじ、和え物に。スギナは、油炒め等。
ダイコンソウ 根を含む全草(開花期) ゲイン・ゲイムビター・タンニン 強壮・発汗・むくみ・糖尿病 若芽、若葉をさらして食用とする。天ぷらにもする。
タラノキ 根皮・樹皮(6~8月) サポニン・コリン・フェノール類 健胃・利尿・消炎・糖尿病 ゆでて、ひたしもの、醤油漬け、和え物に。天ぷらにもする。
ツユクサ 全草(開花期) フラボノイド 解熱・消炎・下痢止め 若芽、茎、花、根などの各部をゆでて食用とする。
ツリガネニンジン 根(晩秋) トリテルペノイド・タンニン・クマリン・カロチノイド 鎮咳・去痰 若芽、葉は熱湯でゆでて、和え物、おしたしに。別名トトキ。
ドクダミ 地上部(開花期) 精油・フラボノイド 利尿・解毒 若芽、葉は春~夏に熱湯でゆでて食用とする。地下茎は1年中。
ニラ 葉・種子(9月末) アイリン(ニンニクに含まれる)に似たもの。 葉(強壮・強精) 葉を味噌汁に浮かべたり、味噌あえにしたり、ニラがゆ、ニラ雑炊にして食用。
ニワトコ 花(4月)・茎、葉(7~8月) トリテルペノイド   早春に若芽、花のつぼみをゆでて食用。天ぷらや佃煮にもする。
ノアザミ 根(5~6月) αーヒマカレン・キペレン 利尿・神経痛・健胃・はれもの 若芽、若葉はゆでて、和え物、油炒め、根はきんぴらや揚げ物にする。
ノゲシ 全草       健康茶として 柔らかい若芽、若葉は、天ぷら、サラダに。茹でた葉・茎は、おひたし、和え物、油いために、旨い苦味が好まれる
ヒルガオ 全草(7~8月) ケンフェロール配糖体・サポニン 利尿 つる先、若葉、花、根を、ゆでて食用。根は佃煮に。
フキ 根茎(夏~秋) 精油・フラボノイド・アルカロイド・セスキテルペノイド 咳止め・たん切り・健胃 若い蕾は、天ぷら、味噌和え、田楽に。葉柄は、ゆでてきゃらぶきにする。
フキユキノシタ 若葉     若葉の天ぷら、熱湯に塩を入れて、かるく茹でて、さらして、辛子しょうゆなどで食べる
フユイチゴ 果実

    果実にクエン酸、リンゴ酸、ブドウ糖、果糖、ビタミンCなど

  生で食べる。果実酒、ジャムなど
ホオノキ 樹皮(夏) 精油・フェノール類・アルカロイド 利尿・鎮痛・咳止め 葉をホオ葉みその器として、ホオ葉ずしの包みとして利用する。
マイタケ   ビタミンB2、D、ナイアシンなどのビタミン類、多糖類のβグルカン、カリウム、リン、マグネシウムなどミネラルなどを含有    
マタタビ 果実「虫こぶ含む」(秋~冬) モノテルペノイド・アルカロイド リュウマチ・神経痛・腰痛 果実を塩漬けにして保存し食用。熟した果実は生食。
ヤブガラシ 根茎(7~8月)・根(秋) アラバン・硝酸カリウム・タンニン 解熱 春~初夏、若芽、つる先を摘み採り。ゆでて油炒めや煮びたしに。生で天ぷらなどにする。
ヤブカンゾウ 蕾(8月)・根(9月) 蕾(ヒドロキシグルタミン酸・コハク酸)・葉(アスパラギン) 解熱・利尿 春~初夏、若芽、若葉をゆでて食用。夏には蕾や花も食用。
ヤブマメ 地中の豆果     熱湯で茹でて味付けして食べる、粟や米と炊いて、まぜご飯にして食べる
ヤブミョウガ 若葉、若芽     若芽、葉の開かない若葉を採取して、塩を入れて茹でて、さらして、サラダに入れたり、炒め物、すまし汁にして食べるが、ミョウガのように香りはしない
ヤマジノホトトギス 若葉、若芽     塩を入れた熱湯で茹でて、さらして、糸がつおと醤油味、辛しマヨネーズ、和え物、おひたし、油いためにして食べる
ヤマノイモ 根茎(秋) デンプン・糖類・多糖類・糖タンパク質・ステロール類 滋養強壮・下痢止め 根茎をとろろ汁として食用。むかごはむかご飯にする。
ヨモギ 葉(6~7月) 精油・脂肪酸・タンニン・ビタミンA~D 強壮・止血 摘んだ葉を、ゆでてあくを抜き、草だんごや草もちに利用。
ワレモコウ 根茎(10~11月) サポニン・タンニン・ビタミンC 止血 春、若芽、若葉をゆでて食用。秋には花穂も食用。