|
炙甘草湯(しゃかんぞうとう) |
適応症 |
バセドウ病 |
心臓神経症 |
発作性頻拍 |
期外収縮 |
心不全 |
肺結核 |
慢性気管支炎(気管支カタル) |
目標 |
心悸亢進(しんきこうしん)、動悸(どうき)、息切れが激しく脈が結代(けったい)、または不整脈のもの。あるいは便秘したり熱感を伴うもの。 |
構成 |
炙甘草(しゃかんぞう):3 |
生姜(しょうきょう):2 |
桂枝(けいし):2 |
麻子仁(ましにん):2 |
大棗(たいそう):2 |
人参(にんじん):2 |
地黄(じおう):4 |
麦門冬(ばくもんどう):4 |
阿膠(あきょう):2 |
|
備考 |
本方は、虚弱体質や体力が低下したときの動悸(どうき)、息切れ、不整脈を目標に用います。栄養状態が悪く、皮膚はカサカサとして、うるおいがなく、疲れやすい人で、口渇(こうかつ)や便秘、手足のほてりなどの症状を訴えます。甲状腺機能亢進症の心拍亢進や呼吸困難、これに伴う貧血、体力低下、不眠などで微熱、動悸、不整脈にしばしば用いられます。また、洞性頻脈や洞整脈のほかに主として、結代(けったい)「期外収縮型不整脈」に用いられます。 |
|