アブラナ
 
アブラナ             (アブラナ科アブラナ属:2年草:草丈 〜150センチ:花期 〜5月)
薬効
なたね油の原料 食用
分布生育場所
科名;アブラナ科/属名:アブラナ属
和名:西洋油菜/学名:Brassica napus
中国原産、朝鮮半島経由で渡来した(年代不明)
明治以後には、ヨーロッパから輸入したアブラナは、セイヨウアブラナと呼ばれる
見分け方・特徴
茎が直立して高さ1.5メートルにもなる2年草
根生葉は、柄があり長倒卵形、羽状に裂けるものや鋸歯のあるものがある
茎上の葉は、茎を抱く、全体に柔らかい感じがする
花は、3〜5月に茎頂に鮮黄色の花を総状花序につける
花は、4弁花、がく片4、雄しべ6、4本は長い
果実は、長刀果、黒い種子が入る
採集と調整
初夏に種子を採取して、日干しにして、ナタネ油を取る

ナノハナは、つぼみの若い葉や茎は、茹でて、おひたし、和え物、サラダにして食べる、早春の、菜の花のつぼみのおひたしは、春のおとずれを感じさせる
薬効・用い方
有効成分:ナタネ油は、脂肪酸38〜44%含有(脂肪酸は、グリセリエステル、オレイン酸、リノール酸など)

ナタネ油から、軟膏剤の基剤、油性注射剤の溶剤に用いられる
農業、工業用として、食用油、灯油、機械油、油を絞ったかすは肥料として用いられる

アブラナから、搾油されるようになった時代は、859〜877年の貞観年間といわれ、さらに、灯火用に用いられたのは、室町時代以後になり、それ以前には、シソ科の、エゴマから搾油した、荏油(えあぶら)が用いられていた
その他
名の由来は、「本草和名・918」には、漢名を壼V(うんたい)、和名を乎知(おち)としている
その後、オチの名から、種子から絞り油を取るようになり、アブラナやナタネナの名になった
油菜の、菜は食べられるという意味