ST5.大迎(だいげい)

取穴部位:下顎角の前13分、顔面動脈拍動部

筋肉:広頚筋咬筋

運動神経:顔面神経下顎神経

知覚神経:下顎神経

血管:顔面動脈

ST5)大迎da4ying2)(だいげい)・髄孔

【取穴】

顔面部、下顎角の前方、咬筋付着部の前方陥凹部、顔面動脈上。

【名の由来】

「大迎(骨)=下顎骨」。本穴が下顎骨の動脈拍動部にある事から。

【交会】

・経絡(3):手足陽明経-足少陽経

和漢三才図会には「手足陽明の会するところ」との記述があるが、鍼灸甲乙経・鍼灸聚英・鍼灸大成などには交会経の記載はない。しかし、霊枢経脈第十には「足少陽経の支脈が大迎を下る」との記載もみられる。

【作用】

〔瀉〕清頭散風・通利牙関

【弁証主治】

陽明経病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・歯痛・頚部の腫脹など

足少陽経病

口苦・溜息・脇肋痛・足首痛・皮膚の乾燥など

【主症主治】

顔面神経マヒ・三叉神経痛

【配穴】

+顴髎眼瞼痙攣

【症例検証/個人的見解】

・検証:得気は「下関」の方向へ上る感じ。