ST44.内庭(ないてい)

取穴部位:足背にあり、第2中足指節関節の前、外側陥凹部

要穴:滎水穴

筋肉:第二背側骨間筋

運動神経:外側足底神経

知覚神経:浅腓骨神経

血管:第二背側中足動脈の枝

ST44.内庭(ないてい)

足背にあり、第2中足指節関節の前、外側陥凹部に取る。

解剖学的データ

筋肉

第2背側骨間筋

手部と足部の両方に存在する背側骨間筋の一つ。手部では第2中手骨尺側・第3中手骨橈側から起こって第3指基節骨底の橈側に停止し、主に第3中手指節関節を外転・屈曲、指節間関節を伸展させる働きがある。足部では第2中足骨外側・第3中足骨内側から起こって第2趾基節骨外側に停止し、主に第2趾中足指節関節を屈曲させる働きがある。

運動神経

外側足底神経深枝

脛骨神経から起こる神経で、小趾外転筋・足底方形筋を支配する筋枝、骨間筋(第4骨間筋以外)・第2~4虫様筋・母趾内転筋を支配する深枝、第4骨間筋・短小趾屈筋を支配し第4趾外側と小趾の底側の知覚を司る浅枝が分岐する。

知覚神経

足背趾神経(浅腓骨神経の枝)

足指の背面の皮膚の知覚を司る神経で、浅腓骨神経から分岐した内側足背皮神経および中間足背皮神経がそれぞれ移行したものと、深腓骨神経から分岐した内側枝が移行したものとがある。内側足背皮神経が移行したものは母趾内側および第2・3趾の向かい合う面、中間足背皮神経が移行したものは第3・4趾および第4・5趾の向かい合う面、深腓骨神経内側枝が移行したものは母趾と第2趾の間の皮膚の知覚を司る。

血管

第2背側中足動脈の枝

第2背側中足動脈から第2・第3趾の背側へと向かう2本の背側趾動脈のこと。

主治・対象疾患

足部の運動障害

足背痛

足背の知覚障害

足背水腫

第2趾痛

第2趾の知覚障害

第2趾の運動障害

第2趾の腫れ

レイノー病

歯痛

鼻血

胃炎

腸炎

乳腺炎

むくみ

顔面浮腫

脳性麻痺

マラリア

頭痛

食中毒

冷え性

 

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ST44)内庭(nei4ting2)(ないてい)

【取穴】

足背、第2・3足指間、みずかきの後縁、赤白肉際。

・筋肉:第2背側骨間筋

・運動神経:外側足底神経(脛骨神経由来)

・知覚神経:浅腓骨神経

・血管:第2背側中足動脈の枝

【名の由来】

「庭=居住地」。本穴の効能が内証を主治とする事から。子宮を内庭と称する事もあり、下腹部の疾患に著効があるからとも。

【要穴】

『足陽明経榮水穴(土経水穴/土克水)』

【作用】

〔瀉〕裏熱泄瀉・清胃湿熱・理気鎮痛・養筋活絡

【弁証主治】

胃実証「身熱を治す/土克水」

発熱・アレルギー疾患・自己免疫疾患・黄疸・鼻血・チック・頚部リンパ節腫・消化器症状・脈浮緩・07:00~09:00あるいは19:00~21:00の異常など

足陽明経(筋)病

躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・顔面神経マヒ・頬~鎖骨窩の痙攣・腹筋の緊張・疝痛、股関節の炎症・下肢痛、こわばり、マヒなど