ST42.衝陽(しょうよう)

取穴部位:足背にあり、第2・第3中足骨底間の陥凹部

要穴:原穴

筋肉:長趾伸筋短母趾伸筋

運動神経:深腓骨神経

知覚神経:浅腓骨神経

血管:足背動脈

 

ST42.衝陽(しょうよう)

 

https://tsubonet.com/wp-content/uploads/2020/07/ba9b3f2bb5157b785f65421899ff99bf.jpg

https://tsubonet.com/wp-content/uploads/2020/07/884dc314ee9d5ce278999479b17436d7-1.jpg

足背にあり、第2・第3中足骨底間の前、陥凹部に取る。

解剖学的データ

筋肉

長趾伸筋腱

腓骨内側面・脛骨外側顆・下腿骨間膜から起こり、第2~5趾の指背腱膜に移行して中節骨・末節骨に呈してる長趾伸筋の腱。

短母趾伸筋

足の踵骨上面から起こり、母趾基節骨底に停止する筋肉。主に母趾を伸展させる作用がる。

運動神経

深腓骨神経筋枝

総腓骨神経から起こり、前脛骨動脈と伴行しながら下腿の前面を下行する神経。深腓骨神経からは、前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋・第三腓腹筋を支配する筋枝、短趾伸筋・短母趾伸筋を支配する外側踵骨枝、母趾と第2趾の間の知覚を司る内側枝(足背趾神経)が分岐する。

深腓骨神経外側踵骨枝

総腓骨神経から起こり、前脛骨動脈と伴行しながら下腿の前面を下行する神経。深腓骨神経からは、前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋・第三腓腹筋を支配する筋枝、短趾伸筋・短母趾伸筋を支配する外側踵骨枝、母趾と第2趾の間の知覚を司る内側枝(足背趾神経)が分岐する。

知覚神経

内側足背皮神経

下腿の下1/3あたりで浅腓骨神経から分岐する神経。下伸筋支帯の上を通って足背を前方に走り、母趾内側、および第2・3趾の向かい合う面の知覚を司る。

血管

足背動脈

前脛骨動脈から起こり、足背を前進して第1・第2中足骨間に入る動脈。

主治・対象疾患

足部の運動障害

足背痛

足背の知覚障害

足背水腫

顔面神経麻痺

片麻痺

レイノー病

食欲不振

嘔吐

腹部の脹り

上歯痛

リウマチ

 ST42)衝陽chong1yang2)(しょうよう)・会原・会湧・会骨・趺陽

【取穴】

足背、第2中足骨底部と中間楔状骨の間、足背動脈拍動部。

・筋肉:長趾伸筋・短母趾伸筋

・運動神経:深腓骨神経

・知覚神経:浅腓骨神経

・血管:足背動脈

【名の由来】

「衝=要衝」。本穴は足陽明経原穴であり、本経の要衝である事から。

衝陽の脈は「胃気」の盛衰を顕し、この脈が絶えれば絶命するとある。

【要穴】

『胃原穴』

『根結:足陽明之溜』

【交会】

・経絡(2):足陽明経-衝脈

一説には衝脈の会とも。

【作用】

〔補〕補益原気・和胃健脾・鎮驚安神

【弁証主治】

胃病/心包/大腸病

心療内科的病状(梅核気・過敏性腸症候群・腹張、胃腸虚弱・排便異常・掌の火照りなど)・アレルギー疾患・自己免疫疾患・黄疸・07:0009:00あるいは19:0021:00の異常・副腎髄質機能亢進症状(不安障害・パニック障害・脈浮緩)など

足陽明経(筋)病