T37.上巨虚(じょうこきょ)

取穴部位:膝を立て、足三里穴から解谿穴に向かい下3寸、外膝眼穴の下6

要穴:手の陽明大腸経の下合穴

筋肉:前脛骨筋

運動神経:深腓骨神経

知覚神経:外側腓腹皮神経

血管:前脛骨動脈

ST37.上巨虚(じょうこきょ) 膝を立て、足三里穴から解谿穴に向かい下3寸に取る。
解剖学的データ
筋肉 前脛骨筋

脛骨外側面、骨間膜および下腿筋膜から起こり、内側楔状骨と第1中足骨の足底面で停止する筋肉。主に足関節の背屈や内反、足底の内側アーチを維持する働きがある。

運動神経 深腓骨神経筋枝

総腓骨神経から起こり、前脛骨動脈と伴行しながら下腿の前面を下行する神経。深腓骨神経からは、前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋・第三腓腹筋を支配する筋枝、短趾伸筋・短母趾伸筋を支配する外側踵骨枝、母趾と第2趾の間の知覚を司る内側枝(足背趾神経)が分岐する。

知覚神経

外側腓腹皮神経

膝窩で総腓骨神経から分岐して下に走り、下腿に至ってから前・後の2つに分岐する神経。 前枝は下腿外側面の皮下を下に走り、 後枝は下腿中央の高さで皮下に出て付近の皮膚に分布する。

血管 前脛骨動脈

膝窩動脈から起こり、下腿前面で前脛骨筋の深部を下行する動脈。主に膝や下腿前面、足関節を栄養する。

主治・対象疾患

下痢

腹部の脹り

腹鳴

便秘

胆石

虫垂炎

脚気

片麻痺

下腿外側痛

下腿外側の知覚障害

下腿の運動障害

大腸カタル

上巨虚穴は足三里穴から下に3寸下がったところに取ります。足三里穴から足首までが1尺3寸(13寸)ですので、下に3/13下がったところということになります。

ややこしいので、実際に取穴するときには同身寸でツボをとってもいいでしょう。3寸は指の幅4本分になりますので、足三里に指をあてて4本分下がったところが上巨虚穴ということになります。

『十四経発揮』:三里の下3寸に在り。足を挙げて之を取る

『甲乙経』:足の陽明と大腸と合す。三里の下3寸に在り

『霊枢』:三里を下ること3寸、巨虚上廉と為す

上巨虚穴は別名として「上廉」「巨虚上廉」と呼ばれることがあります。

足の陽明胃経を通る経穴ですが、大腸とも関係していると考えられており、大腸に病のある時は上巨虚穴にもその反応が現れます。そのため、大腸兪大巨と密接な関係にあるといわれています。

大腸の病である腸炎や便秘下痢などに効くほか、鼻閉塞、脚気、半身不随、腓骨神経痛などにも効果があります。

天枢穴と組み合わせて急性腹痛を、天枢・内関・曲池公孫と組み合わせて細菌性の下痢や腹痛、腹脹などを治療します。

効能

腸炎

下痢

便秘

虫垂炎

消化不良

鼻閉塞

脚気

半身不随

腓骨神経痛

肺尖浸潤

肺結核

下肢腫痛

下肢麻痺

 

 

 

 

便秘下痢を繰り返す大腸トラブルに上巨虚(じょうこきょ)日々のツボ ST37

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上巨虚は、大腸の活動を活発にし、
便秘下痢など大腸トラブルを改善するツボ。
過敏性腸症候群、腸漏れ(リーキーガット症候群)など
大腸トラブル全般に対応します。
主治
腹痛 下痢 便秘 過敏性腸症候群 鼻づまり
場所
足三里から指4本分下
他の大腸トラブルのツボ
足のツボ : 上巨虚 梁丘
手のツボ : 手三里 曲池 神門 支溝
お腹のツボ: 天枢☞ 大巨 関元 水分
背中のツボ: 大腸兪☞  関元兪

足の陽明胃経:上巨虚(じょうこきょ)

基本情報

所属経絡

足の陽明胃経

取穴部位

膝をたて、足三里穴から解谿穴に向かい下3寸に取る

筋肉

前脛骨筋

運動神経

深腓骨神経

知覚神経

外側腓腹皮神経

血管

前脛骨動脈

解説

経絡経穴 足の陽明胃経 上巨虚

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