ST33.陰市(いんし)
取穴部位:大腿部の前外側、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上3寸 禁灸穴 筋肉:外側広筋 運動神経:大腿神経 血管:外側大腿回旋動脈 |
主治・対象疾患
( ST33 )『陰市』いんし 足の陽明胃経 禁灸穴, 膝痛, 足陽明胃経, 外側大腿皮神経, 大腿神経・伏在神経, 婦人科疾患 陰市(いんし) 2016年3月11日 ST33)陰市(yin1shi4)(いんし)・陰鼎 【取穴】 大腿前外側、大腿直筋腱の外側で膝蓋骨底の上方上三寸。 ・筋肉:外側広筋 ・運動神経:大腿神経 ・知覚神経:外側大腿皮神経、大腿神経前皮枝 ・血管:外側大腿回旋動脈 |
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( ST33 )『陰市』いんし 足の陽明胃経 大腿部の前外側にあり、膝蓋骨外上角から髀関穴に向かい上3寸に取る。 解剖学的データ
【名の由来】 「市=集まる処」。本穴が陽経にありながら、陰証に効果がある為、陰の集まる処との意。 【作用】 〔温補〕温経散寒・温腎強腰 〔瀉〕疏筋活絡 【弁証主治】 ◆足陽明経病 躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症など 【主症主治】 婦人科疾患・膝の炎症 【配穴】 +少海…狭心症 +風市…股関節、大腿部痛 〔金鍼で瀉法〕〔風湿が原因である場合は灸〕 【私見】 ・鍼灸甲乙経、和漢三才図会に「禁灸穴」とあるが、臨床上、使用して問題はないように思われる。 ・婦人科疾患(不妊など)には効果が高い様子。ある報告では女性ホルモンと大腿四頭筋および膝の構成靭帯の硬度には相関の可能性があることが示唆されている。 ・大腿部の穴を婦人科系に用いるのは、有意義であるかもしれない。 |