ST23.太乙(たいいつ)
取穴部位:天枢穴の上2寸、下脘穴の外2寸、神闕穴の高さより上2寸で正中線から外方2寸 筋肉:腹直筋 運動神経:肋間神経 知覚神経:肋間神経前皮枝 |
太乙(たいおつ)
ST23)太乙(tai1yi3)(たいいつ)・太一 【取穴】 上腹部、臍中央の上方二寸、前正中線の外方二寸。 ・筋肉:腹直筋鞘 Rectus sheath ・運動神経:胸腹神経 Thoracoabdominal nerve ・知覚神経:胸腹神経前皮枝 Anterior cutaneous branch of Thoracoabdominal nerve ・血管:肋間動脈 posterior intercostal artery・上腹壁動脈 Superior epigastric artery・下腹壁動脈 Inferior epigastric artery ※KI17)商曲、CV10)下脘と同じ高さで、それらの外方にある。 【名の由来】 「太=大」「乙=一」。人の生命は、脾胃の後天之精によって先天之精が滋養される事で継続される事から。 ※また「太乙=北極紫微垣の星の一つ。災害を司る」の意味もある。 【作用】 〔瀉〕調理腸胃 【弁証主治】 ◆足陽明経病 躁鬱、不安障害・注意欠陥多動性障害、統合失調症・チックなど 解剖学的データ
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肋間動脈 (ろっかんどうみゃく)
最上肋間動脈・胸大動脈から起こり、肋骨の下縁(肋間)に沿って走る動脈のこと。肋間動脈の起始部近くからは背枝が出ており、さらに背筋を栄養する筋枝、脊髄を栄養する脊髄枝、背部の皮膚を栄養する皮枝に分かれる。また肋間動脈が内肋間膜を貫通すると側副枝が出ており、下位の肋骨の上縁に沿って走る。胸郭の外側部では外側枝が出ており、さらに前枝と後枝に分かれ胸郭外側壁の皮膚に栄養するが、前枝からは乳腺枝が出て乳腺も栄養する。
上腹壁動脈 (じょうふくへきどうみゃく) 内胸動脈から起こり、腹直筋の後面を下行し、臍の高さで外腸骨動脈の枝である下腹壁動脈と吻合する動脈。主に腹部の筋肉や横隔膜の一部を栄養している。
腹壁動脈 (かふくへきどうみゃく) 主治・対象疾患外腸骨動脈から起こり、下腹を上行したのち臍の上で上腹壁動脈と交通する動脈。主に腹直筋などを栄養している。 |