SP9.陰陵泉(いんりょうせん)
取穴部位:脛骨内側顆の下、脛骨内側の骨際、陥凹部、膝をたて、脛骨内側縁を擦上して指の止まるところ
要穴:合水穴
禁灸穴
筋肉:腓腹筋、半腱様筋腱、半膜様筋腱
運動神経:脛骨神経
知覚神経:伏在神経
血管:内側下膝動脈
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( SP9 )『陰陵泉』いんりょうせん 足の太陰脾経
脛骨内側顆の下、脛骨内側の骨際、陥凹部に取る。
解剖学的データ
筋肉
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半腱様筋腱
半腱様筋の腱で、脛骨粗面内側部に停止する付近でみられる。
腓腹筋
大腿骨の内側顆・外側顆から起こり、ヒラメ筋の腱と合流して踵骨隆起に停止する筋肉。主に膝関節を屈曲、足関節を底屈させる働きがある。
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運動神経
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脛骨神経‐筋枝
坐骨神経から起こり、脛骨の内側を下行する神経。脛骨神経からは、大腿二頭筋(長頭の下1/3)・半膜様筋(下1/3)・半腱様筋(下1/3)・腓腹筋・ヒラメ筋・膝窩筋・長趾屈筋・長母趾屈筋を支配する筋枝、後脛骨筋を支配、下腿上部内側の皮膚の知覚を司る内側腓腹皮神経、脛骨骨膜・距腿関節・脛腓関節の知覚を司る下腿骨間神経、踵骨部内側の皮膚の知覚を司る内側踵骨枝、足底の筋肉の支配や知覚を司る内側足底神経・外側足底神経が分岐する。
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知覚神経
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伏在神経‐膝蓋下枝
伏在神経から分岐する枝で、膝の内側面から膝蓋骨の前面までの皮膚に達する。
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血管
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内側下膝動脈
膝窩動脈から起こり、脛骨頭部で内側に向かって真横に走り、前方に回って膝関節動脈網を形成する動脈。
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