SP7.漏谷(ろうこく)

取穴部位:内果の上6寸、脛骨内側縁の骨際

禁灸穴

筋肉:後脛骨筋長趾屈筋

運動神経:脛骨神経

知覚神経:伏在神経

血管:後脛骨動脈

SP7.漏谷(ろうこく)

内果の上6寸、脛骨内側縁の骨際に取る。

解剖学的データ

筋肉

後脛骨筋

下腿骨間膜および脛骨と腓骨の隣接する面から起こり、内果の後ろを下行して2本の索に分かれた後、内側の太い索は舟状骨粗面、外側のやや細い索は3個の楔状骨(距骨を除く他の足根骨にも)で停止する筋肉。主に足関節の底屈、内反を行う。

長趾伸筋

腓骨内側面・脛骨外側顆・下腿骨間膜から起こり、第2~5趾の指背腱膜に移行して中節骨・末節骨に呈してる筋肉。主に第2~5趾を伸展させ、足を背屈・外反させる作用がある。

運動神経

脛骨神経‐筋枝

坐骨神経から起こり、脛骨の内側を下行する神経。脛骨神経からは、大腿二頭筋(長頭の下1/3)・半膜様筋(下1/3)・半腱様筋(下1/3)・腓腹筋・ヒラメ筋・膝窩筋・長趾屈筋・長母趾屈筋を支配する筋枝、後脛骨筋を支配、下腿上部内側の皮膚の知覚を司る内側腓腹皮神経、脛骨骨膜・距腿関節・脛腓関節の知覚を司る下腿骨間神経、踵骨部内側の皮膚の知覚を司る内側踵骨枝、足底の筋肉の支配や知覚を司る内側足底神経・外側足底神経が分岐する。

知覚神経

伏在神経‐内側下腿皮枝

伏在神経から分岐する枝で、下腿内側および足背内側縁の知覚を司る。

血管

後脛骨動脈

膝窩動脈の2つの終枝の1つで、ヒラメ筋腱弓のやや下方で膝窩動脈が前脛骨動脈を分岐するところから、内側足底動脈と外側足底動脈に分岐するまでをいう。内果の後方でその拍動を感じ取ることが出来る。

主治・対象疾患

下腿内側痛

下腿内側の知覚障害

下腿の運動障害

出血傾向

下腹部痛

腹部の脹り

下痢

腹鳴

消化不良

おりもの過多

月経過多

月経過少

月経困難症

不正性器出血

無月経

更年期障害

生理痛

生理不順

のぼせ

リウマチ

冷え性

脚気

ヒステリー

 

 

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場所

三陰交から上三寸(約9cm)のところにあるツボになります。脛骨内側面の後縁で、内くるぶしの指8本分(約18cm)上、内くるぶしと膝の中間点から少し下の位置になります。骨(脛骨)の内側で骨と筋肉の間の凹みになります。

効能

顔や足のむくみが早くとれます。また、消化不良、冷え性、腹部膨満感、排尿困難、足の痺れ、大腿・膝の冷え、腹鳴、婦人科疾患、脚気にも効果を発揮します。他にもこむら返り、原因不明の発疹にも効果があるといわれています。

押し方

あぐらをかき、片膝を立て、片方の手で膝を支えます。もう片方の手の親指の腹をツボに広く当て、呼吸に合わせて円を描くようツボを刺激しましょう。朝晩2回。

関連カテゴリー

顔のむくみ

足のむくみ

月経痛、月経不順

冷え性

しびれ

腹鳴

こむら返り