SP2.大都(だいと)

取穴部位:足の第1指の内側で第1中足指節関節の前の陥凹部、肌目

要穴:滎火穴

知覚神経:浅腓骨神経

血管:第一背側中足動脈の枝

 SP2.大都(だいと)

足の第1中足指節関節の前、内側陥凹部に取る。

解剖学的データ

知覚神経

足背趾神経(浅腓骨神経の枝)

足指の背面の皮膚の知覚を司る神経で、浅腓骨神経から分岐した内側足背皮神経および中間足背皮神経がそれぞれ移行したものと、深腓骨神経から分岐した内側枝が移行したものとがある。内側足背皮神経が移行したものは母趾内側および第2・3趾の向かい合う面、中間足背皮神経が移行したものは第3・4趾および第4・5趾の向かい合う面、深腓骨神経内側枝が移行したものは母趾と第2趾の間の皮膚の知覚を司る。

血管

第1背側中足動脈の枝

第1背側中足動脈から第1・第2趾の背側へと向かう2本の背側趾動脈のこと。

行間(ぎょうかん)

 

LR2)行間(xing2jian1)(ぎょうかん)

【取穴】

足背、第1・第2指間、みずかきの近位、赤白肉際。

【名の由来】

「行=通過」。本穴が第一趾と第二趾の間にある事から。

【要穴】

『足厥陰経榮火穴(木経火穴/木生火/自経子穴)』

【作用】

〔瀉〕清泄肝火・疏肝理胆・熄風潜陽

【弁証主治】

肝実熱証「身熱を治す/実すれば其の子を瀉す」

緑内障・高血圧(顔の腫れ・動悸・脈弦)・悪寒発熱・子癇・黄疸・躁鬱・喉渇・01:0003:00あるいは13:0015:00の異常・手足の火照り・帯状疱疹、皮膚の乾燥など

足厥陰経(筋)病

腰痛・性欲の異常、インポテンツあるいは勃起の異常継続・泌尿器、婦人科疾患・下腿内側~内股のひきつれ・こむら返り・内踝前の痛み・足母指痛・手足の冷えやむくみ〔透太衝〕など

【主症主治】

排便異常

【主症配穴】

+太衝頬の痙攣

+太渓歯痛

【症例/個人的見解】

・榮(火/水)穴は木(筋)を挟む。故に各経筋病にも使い勝手が良い。

 主治・対象疾患

腹部の脹り

腹痛

下痢

嘔吐

胃痛

胃炎

胃けいれん

腸炎

自律神経失調症

糖尿病

小児ひきつけ

疲労感

冷え性

第1趾痛

第1趾の知覚障害

第1趾の腫れ

 

 

SP2)大都(da4du1)(だいと)

【取穴】足の第1指、第1中足指節関節の遠位陥凹部、赤白肉際。

【名の由来】「大=広い」「都=皆」。本穴が諸々の疾患に広く応用が効く事から。

【要穴】『足太陰経榮火穴(土経火穴/火生土/自経母穴)』

【作用】〔補〕健脾和中・回陽救逆

〔瀉〕舒筋活絡