SP14.腹結(ふっけつ)

兵法:夜光(やこう)

取穴部位:大横穴の下13

筋肉:外腹斜筋内腹斜筋

運動神経:肋間神経腸骨下腹神経腸骨鼠径神経

知覚神経:腸骨下腹神経前皮枝、肋間神経外側皮枝

血管:浅腹壁動脈下腹壁動脈 

 SP14.腹結(ふっけつ)

SP14)腹結(fu4jie2)(ふくけつ)・腸窟・腸結・腹屈・陽窟

【取穴】

下腹部、臍中央の下方一寸三分、前正中線の外方四寸。

・筋肉:外腹斜筋 External oblique/内腹斜筋 Internal oblique/腹横筋 Transversus abdominis

・運動神経:肋下神経(T12) Subcostal nerve・胸腹神経 Thoracoabdominal nerves

・知覚神経:肋下神経外側皮枝 Lateral cutaneous branch of Subcostal nerve・腸骨下腹神経前皮枝 Anterior cutaneous branch of Iliohypogastric nerve

・血管:浅腹壁動脈 Superficial epigastric artery・下腹壁動脈 Inferior epigastric artery

※マックバーネー点(虫垂炎の診断点)に近い。

【名の由来】

「結=滞る」。本穴が腹中の積聚を主治する事から。

【作用】

〔瀉〕理気活血

【弁証主治】

◆足太陰経病

貧血(脈浮緩)・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・婦人科疾患・・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

【主症主治】

※積聚・盲腸炎

※積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

SP14)腹結(fu4jie2)(ふくけつ)・腸窟・腸結・腹屈・陽窟

【取穴】

下腹部、臍中央の下方一寸三分、前正中線の外方四寸。

・筋肉:外腹斜筋 External oblique/内腹斜筋 Internal oblique/腹横筋 Transversus abdominis

・運動神経:肋下神経(T12) Subcostal nerve・胸腹神経 Thoracoabdominal nerves

・知覚神経:肋下神経外側皮枝 Lateral cutaneous branch of Subcostal nerve・腸骨下腹神経前皮枝 Anterior cutaneous branch of Iliohypogastric nerve

・血管:浅腹壁動脈 Superficial epigastric artery・下腹壁動脈 Inferior epigastric artery

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マックバーネー点(虫垂炎の診断点)に近い。

【名の由来】

「結=滞る」。本穴が腹中の積聚を主治する事から。

【作用】

〔瀉〕理気活血

【弁証主治】

足太陰経病

貧血(脈浮緩)・嚥下困難・心窩部痛・胃腸虚弱・婦人科疾患・・09:00~11:00あるいは21:00~23:00の異常など

【主症主治】

積聚・盲腸炎 

積聚…お腹の中にしこりがあり、張れや痛みを伴う病証。一般に、しこりが明らかで、痛みや張りが強く、位置が一定なものを積。しこりが不明瞭で、一時的に張りがきて痛みが移動するものを聚という。

大横穴の下1寸3分に取る。

解剖学的データ

筋肉

内腹斜筋

鼠径靱帯・腸骨稜・胸腰筋膜から起こり、第10~12肋骨下縁および腹直筋鞘・白線に停止する筋肉。主に肋骨とともに胸郭を引き下げ、脊柱を曲げると同時に、骨盤を引き上げる働きがある。

外腹斜筋

第5~第12肋骨外側面から起こり、腸骨稜および鼠径靱帯、白線に停止する筋肉。斜め前下方に走っているため、肋骨とともに胸郭を引き下げ、脊柱を曲げると同時に、骨盤を引き上げる作用がある。

運動神経

肋間神経筋枝

胸神経前枝のことで、肋間動静脈とともに肋間を走行する神経。肋間神経からは、外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋・腹直筋・錐体筋・肋骨挙筋・上後鋸筋・下後鋸筋を支配する筋枝が出る他、前胸部から体表に出て知覚を司る前皮枝、体幹の外側で体表に出て知覚を司る外側皮枝が分岐する。第2もしくは第1・第3肋間神経外側皮枝は肋間上腕神経の一部となる。

腸骨下腹神経筋枝

腰神経叢の第12胸神経~第1腰神経より起こる神経。腸骨下腹神経は腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋などを支配する筋枝を出した後、下腹部の皮膚の知覚を司る前皮枝と臀部の皮膚の知覚を司る外側皮枝に枝分かれする。

腸骨鼠径神経筋枝

腰神経叢の第1または第2腰神経より起こり、内外腹斜筋の間を走って鼠径管を通る神経。腸骨鼠径神経は腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋などを支配する筋枝を出した後、男性では前陰嚢神経、女性では前陰唇神経となる。

知覚神経

肋間神経外側皮枝

胸神経前枝のことで、肋間動静脈とともに肋間を走行する神経。肋間神経からは、外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋・腹直筋・錐体筋・肋骨挙筋・上後鋸筋・下後鋸筋を支配する筋枝が出る他、前胸部から体表に出て知覚を司る前皮枝、体幹の外側で体表に出て知覚を司る外側皮枝が分岐する。第2もしくは第1・第3肋間神経外側皮枝は肋間上腕神経の一部となる。

腸骨下腹神経前皮枝

腰神経叢の第12胸神経~第1腰神経より起こる神経。腸骨下腹神経は腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋などを支配する筋枝を出した後、下腹部の皮膚の知覚を司る前皮枝と臀部の皮膚の知覚を司る外側皮枝に枝分かれする。

血管

浅腹壁動脈

大腿動脈から起こり、皮下を上行し鼠径靱帯を越え、さらに前腹壁の皮下を上に向かい、臍の高さで上腹壁動脈の枝と吻合する動脈。

下腹壁動脈

外腸骨動脈から起こり、下腹を上行したのち臍の上で上腹壁動脈と交通する動脈。主に腹直筋などを栄養している。

主治・対象疾患

便秘

下痢

腹鳴

腹痛

腹水

腹膜炎

腎炎

虫垂炎

黄疸