SI5.陽谷(ようこく)
取穴部位:手関節後面にあり、尺骨茎状突起の前下際の陥凹部
要穴:経火穴
筋肉:伸筋支帯、尺側手根伸筋腱
運動神経:橈骨神経
知覚神経:尺骨神経浅枝
血管:背側手根枝(尺骨動脈)
主治・対象疾患
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手関節後面にあり、尺骨茎状突起の下際陥凹部に取る。
解剖学的データ
筋肉
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伸筋支帯
橈骨と尺骨の背側下部に位置する靭帯性のバンドのようなもので、手背に至る伸筋群を押さえている。
尺側手根伸筋腱
尺側手根伸筋の腱で、第5中手骨の骨底背面に停止する付近でみられる。
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運動神経
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橈骨神経‐深枝
腕神経叢の第5頸神経~第1胸神経より起こり、上腕部内側橈骨神経溝を通って前腕に至り、橈骨に沿って外側を走行する神経。橈骨神経からは、上腕三頭筋・肘筋・腕撓骨筋・長撓側手根伸筋を支配する筋枝、上腕後面の知覚を司る後上腕皮神経、上腕下部外側の知覚を司る下外側上腕皮神経、前腕後面の知覚を司る後前腕皮神経、手部の橈側2.5指の知覚を司る浅枝、短撓側手根伸筋・回外筋・総指伸筋・小指伸筋などを支配する深枝が分岐する。
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知覚神経
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背側指神経(尺骨神経の枝)
指背面の皮膚の知覚を司る神経。橈側2.5指は橈骨神経から分岐したもので、尺側2.5指は尺骨神経から分岐したもの。
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血管
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背側手根枝(尺骨動脈)
上腕動脈から起こり、前腕尺側を下行する動脈で、主に前腕尺側を栄養する。尺骨動脈の起始部付近からは、肘関節周囲を栄養する尺側反回動脈、前腕骨間を栄養する総骨間動脈が分岐しており、手部へ向かう間に尺骨の骨髄を栄養する尺骨動脈や前腕尺側部にある筋肉を栄養している筋枝が分岐する。豆状骨付近では背側手根枝が出ており、橈骨動脈からの動脈枝や前骨間動脈と吻合して背側手根動脈網を形成する。また背側手根枝の起始部付近から出る浅枝は第5中手骨の尺側縁を走る背側枝動脈となる。尺骨動脈の手根部から掌側へ向かう掌側手根枝は橈骨動脈掌側手根枝とともに掌側手根動脈網を形成する。また、豆状骨の橈側で起こる尺骨動脈の深掌枝は手掌の深層に入り、橈骨神経の深掌枝と吻合して深掌動脈弓を形成し、尺骨動脈の終枝は橈骨動脈の終枝と吻合して浅掌動脈弓を形成する。
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