取穴部位:肩甲棘内端の上際で、棘上窩
筋肉:棘上筋、僧帽筋
運動神経:肩甲上神経、副神経、頚神経叢筋枝
知覚神経:胸神経後枝
血管:頚横動脈
肩甲棘内端の上際で、棘上窩に取る。
解剖学的データ
筋肉
僧帽筋
外後頭隆起・項靱帯・上項線・第7~第12胸椎から起こり、鎖骨の外側1/3・肩甲骨の肩峰と肩甲棘に停止する筋肉。主に肩甲骨を上方・下方・内側に引っ張る働きと回転させる働きがある。
棘上筋
肩甲骨の棘上窩から起こり、上腕骨大結節に停止する筋肉。肩関節の外旋や上腕骨を関節窩に引き寄せて肩関節を安定させる働きがある。
運動神経
肩甲上神経
第5、6頸神経から起こり、肩甲切痕において肩甲横靭帯の下を通過していく神経。主に棘上筋、棘下筋を支配する。
副神経
第11脳神経とも呼ばれており、大後頭孔から頭蓋を出て、同側の胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する神経。
頚神経叢‐筋枝
第1~4頸神経前枝が集まったものを頸神経叢といい、そのうち頸部の筋肉を支配するために出ている神経の枝を筋枝と呼ぶ。
知覚神経
胸神経‐後枝
胸椎の高さから出る12対の脊髄神経のこと。胸神経の前枝は肋間神経ともいい、胸部や腹部の筋肉の支配や皮膚の知覚を司る。また、後枝は背部の筋肉や皮膚を分節的に支配する。
血管
頚横動脈
甲状頸動脈から起こり、斜角筋や僧帽筋、肩甲骨内部の筋を栄養する動脈。頸横動脈からは、斜角筋の筋肉を栄養する上行枝、僧帽筋や肩甲骨内部の筋肉を栄養する下行枝などが分岐する。
肩こり
肩関節の運動障害
肩関節痛
肩背痛
四十肩
頸部痛
片麻痺
上腕痛