LU3.天府(てんぷ)

取穴部位:上腕部にあり、腋窩横紋前端から尺沢穴に向かい下3寸、上腕二頭筋の筋溝

筋肉:上腕二頭筋

運動神経:筋皮神経

知覚神経:内側上腕皮神経外側上腕皮神経

天府(読み)てんぷ(英語表記)balance wheel

翻訳|balance wheel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天府
てんぷ
balance wheel

天符とも書いた。近時,テンプと表記することが多い。語源はおそらくオランダ語 tempo (速度,拍子の意) であろう。時計の刻時速度の基準となるずみ車一定質量と直径をもち,これを動かすひげぜんまいの締り加減によって,一定の回転振動を続け,レバーを通じて時計歯車の調速をする。腕時計,目ざまし時計,電池時計のほとんどに使われているが,最近は,水晶発振器などに取って代られてきている。

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デジタル大辞泉の解説

てん‐ぷ【天府】

地味が肥え、物産の豊富な土地。
天然の要害の地。
天子天皇

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大辞林 第三版の解説

てんぷ【天府】

① 産出物の豊かな肥沃な土地。天然の倉。また、天然の要害。

② 天子の府庫。天皇の倉。

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精選版 日本国語大辞典の解説

てん‐ぷ【天府】

〘名〙

土地が肥えていて産出物の豊かなところ。

※南海先生文集(1784)一・丁未中秋与諸子泛明光浦「君不見治承丞相気如虎、遷都自謂開天府」 〔戦国策‐秦策・恵文君〕

天然要害地。

※羅山先生文集(1662)二二「以我観鎌倉則四塞之地而天府之所也」 〔後漢書‐耿弇伝〕

(「天府を上げる」の形で) 速く動くこと。速度を上げること。

※談義本・当世穴穿(176971)一「百疋からだんだん夫相応に天府(テンフ)を上ますといはれて」

④ 天地自然の府庫。無限の容量をもつところから転じて、学問の深遠なこと。また、学識の深いこと。〔荘子‐斉物論〕

(「府」は倉の意) 天子の府庫。天皇の倉。

※令義解序(833)「小大公行。同帰於天府」 〔魏書‐韓顕宗伝〕

⑥ 中国、周代の官名。天子の祖先の祭祀に供する伝来の祭器や宝物をつかさどるもの。〔周礼‐春官・天府〕

⑦ 入れ墨の入れ所の名称。

※評判記・色道大鏡(1678)六「天泉・天府(テンフ)・狭白の穴(けつ)の順は事ふりたりとて」

てんぷ(天桴)

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世界大百科事典内の天府の言及

【てんぷ】より

現在のようなてんぷは17世紀,オランダのC.ホイヘンスの考案によるといわれている。てんぷは和時計の用語で天府,天桴,天符などと書かれるが,語源は明らかでない。【小野 茂】。